第42話 JDAの対応
【ステータス】ダンジョンスレ926【見えちゃった】
1.この探索者が凄い
このスレは20XX年8月13日この世界に現れたダンジョンについて語り合うスレです。
荒らしお断り
5層目出現と同時に明らかにされた、ステータスカードの存在とスキルの獲得で世界はどう変わる?
D.A発表によるステータスカードの項目
STR 攻撃力
VIT 守備力
AGI 敏捷性
DEX 器用
INT 知能
LUK 運
スキル 特技
MP スキルの使用回数に影響。総MP分の残MPで表示 スキルの能力によってMP消費は違うらしい(例12/15)
ランク ステータスカード獲得者分の自己順位(例50/100)とかで表示
スキルはスキルオーブを触る事で自動習得、持ち運び不可らしい
果たして、鑑定、アイテムボックス、転移などの神スキルは存在するのか?
スキルの種類、詳細はこちら
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アイテムスレ
アイテムのJDA買取額や、アイテムの詳細はこちら
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ダンジョン活動で得た情報など積極的にカキコよろしく!
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234.この探索者が凄い
梅田ダンジョンスタンピード……
235.この探索者が凄い
ていうか自衛隊で梅田ダンジョンシティ埋め尽くされてるから、全く見えねー
236.この探索者が凄い
世界中の二次ダンジョン同時にスタンピード起こしたらしい
237.この探索者が凄い
>>236 それって日本のせいにさせられないのか?
238.この探索者が凄い
>>237 折り込み済みじゃ無いの?
239.この探索者が凄い
三次ダンジョン発生 福岡、警固公園らしい
240.この探索者が凄い
西鉄駅の横のか?
241.この探索者が凄い
>>240 そうみたい
駅がダンジョンシティ内にされると天神壊滅だな
242.この探索者が凄い
福岡オワタ
243.この探索者が凄い
でも、今回の梅田封鎖を見ると、半径1㎞もダンジョンシティ広げる必要は無さそうだが……
244.この探索者が凄い
この先定期的にスタンピードあるなら敵はどんどん強くなるだろ?
五層の最初のスタンピード防いだくらいで安心はできるわけない
245.この探索者が凄い
どっちにしてもスライムの存在がある限り、高層建築なんて怖くて住めないから、人口が田舎に分散すると見る
246.この探索者が凄い
ならダンジョン出そうな横浜とかの土地を今のうちに売り払って、平和な田舎の土地を買い占めればウハウハか?
247.この探索者が凄い
>>246 天才か
早速実行してくる
248.この探索者が凄い
そんな金や土地があるのかウラヤマシス
249.この探索者が凄い
梅田スタンピード終了
250.この探索者が凄い
65分か早いのか遅いのか解らんな
251.この探索者が凄い
梅田ダンジョンシティの外に魔物出してないから一応作戦成功なのでは?
252.この探索者が凄い
でも、海外はこれから突入しなきゃなんだろ?
253.この探索者が凄い
倒し方聞いてからだと最前線の優秀な隊員は温存できるから、どっちがいいのか解らないな
254.この探索者が凄い
攻略班は被害なかったのか?
255.この探索者が凄い
未発表だがD.Aの発表で、民間と自衛隊攻略班の合同チームにより撃破って出たから……最初の突入部隊アボーンっぽ
256.この探索者が凄い
民間って? 黒猫か?
257.この探索者が凄い
きっと麗奈たんの胸で窒息させて倒したに違いない
258.この探索者が凄い
それな……俺もそれなら倒されたい
259.この探索者が凄い
咲タソに皮を斬り取られたい
260.この探索者が凄い
彩たんも一緒なのか?
261.この探索者が凄い
会見メンバーは一緒じゃ無いのか?
262.この探索者が凄い
ハーレムだと……
263.この探索者が凄い
モゲロ
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◇◆◇◆
「お待たせいたしました。田中様、応接室の方へお越しください」
その言葉を受けて麗奈と咲は二人で応接室へと案内された。
TBは聖夜とエミと一緒に一足先に事務所へと帰還した。
『聖夜さん。一応盗聴器の有無を調べるから、もしあったら取り外しを手伝って』
「了解ですTB」
事務所で探知を発動すると、スキルに三個ほど反応があった。
『あるな……どこの国だろ? さっき招待したところじゃ無ければいいけどね』
俺の指示により、聖夜が取り外してくれた盗聴器は、製品としてはCNの物だったが、普通に盗聴器を手に入れると90%以上がCN製だから、これでこの盗聴器を仕掛けた国が解るわけでは無い。
「先ほどのエージェント達が来た国の可能性は低いと思います。それ以外の第三国。逆に先程人をよこさなかった国は、信用できないと言う判断の方がいいかと思います」
『なる程ねぇ』
そんな話を聖夜としていたら、インターホンが鳴った。
「私が出ましょうか?」
エミが言ってくれたので頼んだ。
インターホンに映ったのは日本人の男性が一人だった。
「あの、私、相川と申しますが田中さんはいらっしゃいますでしょうか?」
「田中は現在外出中です、ご用件だけ伺いましょうか?」
公安の二人もこのタイミングで現れた、来訪者に興味を持ったようだ。
この事務所は、各国のスパイや公安には名所と化しているが一般的には会社組織でもなんでもなく、麗奈や咲がここにいる事を知る者はごく限られるはずだからだ。
扉を開け「要件とご連絡先だけ伺えれば、田中さんにはお伝えしておきます。必ずご連絡を差し上げると言う約束ではございませんが」と伝えた。
「そうですか、お会いして直接お話しさせて頂きたかったのですが残念です。要件はダンジョン産アイテムの取引における話だと、お伝えください。決して裏社会や違法な形では無い事を含め置いて頂ければ助かります」
そう言いながら名刺を渡して来た。
「田中さんには伝えておきますので」
遠藤さんが伝えると相川と言う男は帰って行った。
「どう思いますか? TB」
『悪意は見えなかったよ』
「そうですか、実は私は今の男性に見覚えがあります」
『公安の聖夜が知ってるって……ヤバい人?』
「いえ……JDAの部次長だったはずですが、協会長の秘書的な役割をはたしていた方です」
『協会長って警察庁からの天下りだよね?』
「はい。私の入庁当時はご指導を頂いた事もあります」
『ええ? それって聖夜はJDAの味方って事か?』
「決してそうではありませんよ。むしろ私は学閥的な問題で嫌われてましたから」
『そうなんだ……苦労してんだね』
そんな話をしていると三十分後くらいに咲と麗奈が戻って来た。
「社長ーー、あり得ないんだよぉ。JDAがダンジョン産技術の研究の為に、新しいアイテムに関しては寄贈の形をとれないか? とかいきなり言って来たんだよ」
「流石に私もあきれ返って『はぁあ』って声が出ちゃったよ」
『なんて答えたの?』
「そんな義理もありませんし、適正な買取価格を提示して頂けないのなら買取の必要もありませんから、現物をすぐに返却してくださいって言ったわよ」
『で? 向こうの反応は?』
「それがね『薬品に関しては既に治験の形で開封して検査してますから、現物は在りません』って言って来たから、その場で彩さんに電話したよ」
『どうなったの?』
「彩さんが鑑定をしたのは確かだけど、その後に実際に治験を行ったかどうかまでは解らないから何とも言えないそうです」
その話を聞いてた聖夜とエミも「まさかと思ったけど、対応が酷過ぎますね」
『一応話し合いの様子は録音してたんでしょ?』
「うん」
「一応ね、その後に『ダンジョン産業の発展の為に無償での提供をお願いするべき所ですが、そちらも苦労して手に入れられたでしょうから、一種類に付き百万円の褒賞金を出す事で、納得してください』と言って来たから、きっぱりと断ったわよ。『今後私達がJDAと取引する事は金輪際ありませんし、買取依頼を出したアイテムの正しい値付けでの支払いか返却がなされない様なら、法的手段に訴え出ます』って伝えたよ」
『相手はその言葉を聞いてどう出たの?』
「それがね、私達の相手をしたのは窓口担当の人ってだけで、上司に言われたことをそのまま伝えて来ただけだから『上司に伝え、改めてお返事を差し上げます』って言っただけだったのよね」
「あーそれってただうやむやに引き延ばすだけの典型的な対応だね」
『よし、麗奈。SNSでその対応を拡散していいよ。これを許すとJDAに言われるがままになっちゃうから、甘い対応をするべきじゃないしね』
ちょっと忙しくなりそうだね。
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