第14話 マーゲイのお願い



「お願いがあるの、内容は...」


…何をお願いするんだ...


「貴女に仮面フレンズを演じて欲しいの!」


「あー...仮面フレンズね?来ると思った...」


…ん?


「仮面フレンズってなんだ?」


「えっと...仮面フレンズというのは昔、PPPと同じくパークで開催されていたもの...」


…昔に開催されていた?


「それを新しいイベントとして復活させる...

ヒーロー役をハルさんにしてもらいたい!」


『お願いの内容はさしずめ、ヒーローショー

に出演して欲しいという所でしょうか...』


「ファッ!?ヒーローショー!?」


「あのアクロバティックな動き...ヒーロー役

にピッタリ...是非役を演じて欲しいです!」


…えぇどうしよ...いいけど...(後先考えナシ)


「うーん...まぁ考えておくよ?」ぽりぽり...


「わぁ...ありがとうございますハルさん!」


コンコン...


───ふむ...ここであっているだろうか...


「あ、イッカクだよな?入って、どうぞ」


「此処に居たのか...探したぞ?って...」


イッカクがPPP達を見る...


「後ろのフレンズってPPPじゃないか!?」


「あぁそうさ?今、話をしていたんだ...」


「あ、そういえば...まだ自己紹介してません

でしたよね?皆さんやりましょうか?」


その後、Rainの指示で時計回りでする事に...


「俺からか?俺はドラグノル・ハルマー、

ハルって呼んでくれ?皆よろしくっ!」


「次は私か...私はイッカク、今ハルとパーク

を旅しているんだ。」


「こほん...改めまして私はマーゲイ、PPPの

マネージャーをやらせて頂いています。」


「私はロイヤルペンギンのプリンセス!」


「俺はイワトビペンギンのイワビーだぜ!」


「私はコウテイペンギンのコウテイだ。」


「ジェンツーペンギンのジェーンです...」


「フルル〜」


「いや、ちゃんと自己紹介しろよ...」


「フルルさんらしいですね...」


「.....」じー...


…うん...何を考えているんだ?


「ハル〜、ジャパリまん食べる〜?」サッ...


「ジャパリ...なんて?」


…見た所饅頭か?の型の焼きが特徴的だな...


「いや...腹空いて無いし遠r...「食べる〜?」


…あれだ、コマンドでNO選択しても結局YES

しか選べないやつだ...


「わかった、食べるよ...頂きます...」はむっ


「ハル〜、美味しい?ハル?」


「.....」プルプル...


「どうしたハル!?顔色が悪いぞ!?」


「生魚の...味がすりゅ...」バタッ...


「ハル〜!?」オロオロ...


「フルルさん...あげるジャパリまん間違えてませんか...?」


「あ、本当だ...こっちだった〜」サッ...


よく見ると微妙に色が違うのが分かる...


「こりゃ間違えるな...」


*



「うーん.....ハッ!?綺麗な海は何処に...」


「やっと起きたか...」


「ヘァッ!?ブラックジャガー!?」


「お前が起きるまで見ていて欲しいとな。」


「よく君が俺の面倒なんか承諾したな...」


「くっ...仕方ないだろ!?PPPにお願いされ

たら断る訳にはいかないッ!ぐへへ...」


「まずはその顔をどうにかしろ!?」


「そういえばハル、君に言う事がある。」


「何だ?」


「その...疑って悪かった...」


「まぁ...気にすんな(顔が怖いって言われた事は別だが...)」


タッ...タッ...タッ...タッ...


「お?ハル起きていたのか...」


「あぁ、今起きて... !?それってまさか...」


「これか...マーゲイに聞いたら倉庫に大量に

あるらしくて試しに一個持ってきたんだ。」


「...Rain、成分を分析できるか?...おい?」


ザザッ『物体をスキャン中...完了』


「どうだ?ガソリンか?」


『少し古いですが...推定炭素数4〜10の炭化

水素の混合物、ガソリンです』


「本当か!?こんなに早く見つかるとは...」


タッ...タッ...タッ...タッ...


「あら、ハルさん起きていらっしゃったので

すね!どうですか?目的の物でしたか?」


「あぁ...ありがとうマーゲイ!」


「お安い御用です!なにせ役を演じてもらえ

るのですから...これくらい当然ですよ?」


「分かってる...ちゃんと演じるさ?さて...

そろそろここを出発しようと思う。」


「えっ...もう行ってしまわれるんですか?」


…PPP達も戻ってきたのか?


「まだゆっくりしてもいいんだよ〜?」


「あんまり長い旅だと博士達怒るからさ...」


「そうですか...それでは仕方ないですね...」


…数分後...


ハルとイッカクは旅の準備を整える...


「うーん...いいのか?マーゲイ、ガソリン

全部貰っても...」


「いえ...私達には使い方がわかりませんし...

ハルさんが持っていた方がいいでしょう?」


…まぁこの先見つかる保証は無いからなぁ...


「じゃ、有難く頂くよ?それじゃあまた...」


「また遊びに来てくださいね〜?」


タッタッタッタッタッ...


森の中にハル達の姿は消える...


「なぁマーゲイ...ハルって何か不思議だな?

...色んなこと知ってて、まるで...」


「かばんみたいですよね?ヒトではないと

思いますけど...」


「そこがイイんですよ〜?正体がまだ未知数

のヒーロー...堪りませんねぇ...えへへ...」


「ん〜俺にはあまり分からないなぁ...」


*



タッ...タッ...タッ...タッ...


「ふぅ...PPP達は話があって助かったな...」


「ブラックジャガーちゃんが挑んで来た時は

どうしようかと思ったな...」


…とりま今日は歩きだな...車両は明日だな!


「さ〜てと...旅を再開だ! ...ん?」 ピピッ


『マスター、パワーを戻していません』


「あー...忘れてた...戻しておくか。」


『...その、マスター申し上げ難いのですが』


「どうしたRain、何か問題が?」


『やられました』


…はい...?


『...メッセージが届いています、どうぞ...』


ヴォウン...ピピピピピ...


空中にメッセージが投影される、内容は...


───“やあ!数日ぶりじゃのぉ?吾じゃ...

シェリカじゃ。いや〜銃に関しては良かった

のじゃが身体能力を弄ってなくての?パワー

だけでもピンチ時にしか変えれない様にして

おいたからの?有難く思うがよいぞ!ハハッ

では...サラダバー!”


「.........」 プチッ...


「何だ?...どうかしたのか?ハr...」


「"ふざけんなよ...やりやがったなぁ?

あのクソシェリカのヤロォォォォォォ!!」


「うわぁ!?ハルがキレたぁ〜!?」ビクゥ


「クソがぁ死ねえぇェェェェ!!」ブォン!


イラついて木に本気で殴り掛かる、結果は...


ドゴォォォン!!バギバキバキィ...ドォン!


「「.....え?」」 ぽかん...


…木々を数本...折り倒す威力...



弱体化して尚、強いハルであった───


*



タッ...タッ...タッ...タッ...タッ...


「ふふふ...PPPと握手出来ちゃった...が...」


ブラックジャガーは拳を握る...


「ハル、お前を越えるために私は修行を

するぞ...今に見ていろよ...?ハハハハハ!」


───ドゴォォォォン!!


「何だ!?この音...あ待ってm」ズデーン...


「うぅ...くそぉ...」(涙目)



こっちはこっちで大変であった───


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