第97話 玲衣さんにもお仕置き

「ちゅぷっ、あっ、んんっ……!」


 玲衣さんは俺の舌に自分の舌を絡ませ、くぐもったあえぎ声をあげていた。

 その大きな胸はTシャツ一枚の上から俺に揉みしだかれているし、下半身はショーツのみ。


 まるで玲衣さんのすべてが俺のものになったかのように、錯覚した。

 情熱的なキスを終えると、玲衣さんはふふっと笑った。


「晴人くんのエッチ」


「エッチなのは玲衣さんだよ」


「そうだね。わたしもすごくドキドキしてる。わたしって自分は男嫌いだと思ってた。でも……きゃっ」


 俺が玲衣さんのTシャツを上から脱がせて奪ってしまうと、玲衣さんは羞恥に顔を赤くした。

 もうショーツしか身に着けていない玲衣さんは、ほとんど裸だ。


 白く柔らかそうな胸も、その先端の桜色の突起もすべて見えてしまっている。

 玲衣さんは腕で胸を隠したが、その仕草がかえって扇情的だった。


「わたし、自分がこんなにエッチな女の子だなんて思わなかったの。好きな人になら、いくら恥ずかしいところを触られても、嬉しくなっちゃう」


「こんなふうに?」


「あっ、やっ」


 俺がノーガードの玲衣さんのお尻を撫で回すと、玲衣さんは甲高い悲鳴を上げた。

 玲衣さんが俺の手を止めようと腕を胸から放すと、今度はその大きな胸がぶるんと揺れた。


 玲衣さんは「……っ!」と恥ずかしそうに悶える。


「晴人くん……もうダメっ」


「ダメッて何が?」


「もう我慢できないの……最後までわたしを可愛がってほしいな」


「そ、それって……」


「わたしを晴人くんのものにしてほしい。わたしに晴人くんの赤ちゃんを産ませてほしいの」


 玲衣さんは媚びるように俺を見上げた。俺はついに決意を固め、玲衣さんの白いショーツに手をかける。


 もう引き返すことはできない。

 そう思っていた。


 ところが……。


「姉さんの思い通りには、させません!」


「晴人君とエッチなことをするなんて、姉の私が許さないんだから!」


 いつのまにか琴音と雨音姉さんが俺たちのあいだに割ってはいった。

 二人は一時休戦したらしい。でも、二人とも裸のままだ……。スタイル抜群の雨音姉さんは胸の膨らみも腰のくびれも白いお尻も隠していない。琴音は琴音でその小柄で華奢な身体を雨音姉さんに弄ばれていたせいで、白い肌を赤く染めている。


 玲衣さんは戸惑って、「ちょ、ちょっとやめてください!」と抵抗するが、二人相手だと多勢に無勢で抑え込まれてしまう。


「いけない子には、お仕置きしないとね」


 雨音姉さんは言うと、玲衣さんの裸の胸に手を置いた。








<あとがき>

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今年もよろしくお願いします!!

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