第96話 玲衣さんは安産体型?
相変わらず、琴音は雨音姉さんの仕返しを受けていて、小さな胸を揉みしだかれて「もう許して下さいっ!」とあえいでいた。
俺に胸を揉まれてマッサージされるはずが、雨音姉さんにマッサージされることになったわけで、琴音にとってはとんだ災難だ。
もっとも、琴音が先に雨音姉さんに手を出していたずらしたのだから、自業自得だけれど……。
琴音のあえぎ声を聞きながら、一方、俺も玲衣さんを抱きしめて……いたずらをしていた。
玲衣さんの豊かなお尻を撫で回していたのだ。Tシャツにホットパンツという軽装の玲衣さんは、荒い息遣いで、目を潤ませて俺を見つめていた。
「んっ、あっ……晴人くん……ダメっ」
甘く切ない声を玲衣さんが上げる。でも、本気で嫌がっているわけではなさそうだ。
俺はからかうように聞いてみる。
「ダメって何が?」
「わ、わかってるくせに! あっ……」
俺の手が、玲衣さんのむき出しの白い太ももに伸ばされる。俺が玲衣さんの身体を確かめるように、その脚に触っていく。
「は、晴人くんの変態……!」
玲衣さんはそう言って俺を睨むけれど、俺の手が玲衣さんのホットパンツの下に侵入すると、「あっ」とうろたえて、すぐにそちらに目を移す。
「ひうっ! は、晴人くん! こ、これ以上は……あっ、ダメ! 脱がさないでっ」
玲衣さんの懇願も、俺にはどこか遠くで聞こえる声のようだった。必死で抵抗する玲衣さんだけど、その動きにあわせてTシャツの上からでもわかる大きな胸がぶるんぶるんと揺れる。
その様子も扇情的で……俺はほとんど理性を失っていた。さっきまで琴音にさんざん誘惑と挑発をされておかしくなっていたところに、玲衣さんが現れたのだから、仕方ないと思う。
だって、雨音姉さんや琴音ではなく、俺の想い人は玲衣さんなのだから。
ホットパンツを奪われ、純白のショーツ一枚になった玲衣さんは、顔を真っ赤にしていた。
もはや抵抗する気力もないのか、俺に身を委ね、ただ俺の愛撫にあわせて「あっ、んんっ」とあえぐだけの存在になっている。
ショーツの上から、俺は右手で玲衣さんの下腹部を撫でる。玲衣さんが「ひゃうっ!」と一層、甲高い声を上げた。
左手ではふたたび玲衣さんのお尻を撫でていた。柔らかくて暖かくて心地いい。
玲衣さんははぁはぁと呼吸していたけれど、しばらくして俺をじっと見つめた。
「晴人くん……ちょっと怖いかも」
「い、嫌だった?」
その言葉に、俺ははっと我に返る。考えてみれば、抵抗する玲衣さんに無理やりエッチなことをしているわけで、嫌われても当然だ。
いや、玲衣さんは本心では嫌ではないと思っていたのだけれど、それも思い込みかもしれない。
けれど、玲衣さんはふふっと笑って、首を横に振った。
「びっくりしたけど、それぐらい、わたしのことを晴人くんが求めてくれるのは、嬉しいな」
「玲衣さん……」
「わたしの身体、このままだと晴人くんの手の形にさせられちゃったりして。きゃっ」
俺は玲衣さんの言葉を聞いて安心し、ついその大きな胸を両手で触ってしまう。
玲衣さんは「あうっ」と嬌声をあげ、そして頬を膨らませる。
「だからって、好き放題していいなんて言ってないのに。あっ……乳首、弱いから……」
Tシャツの上からでも、玲衣さんの胸の桜色の先端は透けて見えた。俺はそれをつまむと玲衣さんが「んんっー」とあえいで身体を跳ねさせる。
「ノーブラで来た玲衣さんだって、誘惑するつもりだったんじゃない?」
「だ、だって、そうしないと晴人くんを、琴音や雨音さんに取られちゃう……ああっ」
玲衣さんは声を抑えようとしたみたいだが、可愛らしい声を上げてしまう。
そして、俺を青いサファイアのような瞳で見つめた。
「ね。琴音を妊娠させようとしてたんでしょ?」
「そ、そんなことしてないよ」
「嘘。だって、琴音に『胸を大きくする方法は妊娠』って迫られてたでしょ?」
「聞いてたんだ」
「聞こえちゃったの。あっ、やだっ……乳首ばっかりいじめないで……は、晴人くんのおっぱい星人……」
「だって、玲衣さんの胸が気持ちよくて……」
「気持ち良いのは胸だけじゃないかも」
「え?」
玲衣さんは顔を真っ赤にして、目をそらす。
「わたし、安産体型だと思うの」
「あー、それはたしかに……」
玲衣さんの身体を撫で回して、それは思った。お尻も大きいし……。
「だからね、琴音よりわたしに赤ちゃんを産ませてほしいな」
玲衣さんはねだるように言い、そして胸を揉みしだかれながらも、俺にそっと近づけ、そしてキスをした。
<あとがき>
晴人を求める玲衣の求愛はますますエスカレート!?
面白い、続きが気になる、玲衣に晴人の子どもを生んでほしい!と思っていただけましたら、
・☆☆☆→★★★のレビュー昨日(↓にあります)
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