第95話 玲衣さんにもマッサージ

 俺はその場に琴音を押し倒し、覆いかぶさった。

 

 そのまま俺は琴音のキャミソールを剥ぎ取ってしまい、琴音は白いショーツ一枚以外、何も身に着けていない状態になった。


 俺は琴音の腕をつかみ、琴音は手で胸を隠すこともできずに恥じらっている。


「は、恥ずかしいですから、あまりじろじろ見ないでください……」


 琴音の桜色の突起が、俺を誘うようにピンと立っていた。

 俺がそっとその乳首を撫でると、琴音はびくっと震えた。


「い、今から……私、先輩と子作りするんですね……_」


「し、しないよ! 胸を大きくするためのマッサージ、だったよね?」


「えー、してくれないんですか? 私、覚悟していたのに。あっ……」


 俺が琴音の裸の胸を乱暴に触る。琴音が「ああああああっ」とあえぐが、俺はそのまま琴音の唇を強引に自分の唇でふさぐ。


「んんっ……あっ、ちゅぷっ、んんー!」


 琴音の舌が俺の舌に絡められる。俺は琴音の唇と舌を蹂躙し、その甘い感触を味わった。


 やがてキスを終えると、琴音は俺を引っ張り、布団に倒れ込む。

 押し倒すような形になってしまっていた。


 琴音はうっとりとした様子で、俺を見上げる。


「胸を大きくする一番良い方法は妊娠ですよね?」


 琴音の甘えるような言葉にあおられ、俺は理性を失いそうになる。


 そのままだったら、俺は本当に琴音と子作りをしてしまっていたかもしれない。

 けれど、そのとき、部屋の扉が開いた。


 そこには玲衣さんがいた。Tシャツにホットパンツ一枚の薄着だ。


「は、晴人くんに……琴音……!? なにして……」


 ほとんど裸の琴音が布団に仰向けになっていて、その上に俺が覆いかぶさっている。

 誰がどう見ても、そういうことをしようとしているように見えるだろう。


 玲衣さんはかあっと白い頬を赤くして、その場を立ち去ろうとした。

 慌てて俺は立ち上がり、玲衣さんの腕をつかむ。


「ち、違うんだ……これは……」


「違うって、何が違うの? わたしが夜這いに来たときは何もしてくれなかったくせに……」

 

 玲衣さんが俺をジト目で睨み、俺の腕を振り払おうとする。


「あれは邪魔が入ったからで……」


「誰も来なかったら、わたしと……してた?」


「それは……」


「答えて! あっ……」


 俺は玲衣さんの唇を強引に奪う。キスをすると玲衣さんが急に大人しくなった。

 俺にされるがままに、玲衣さんの舌は俺の舌に絡めとられた。


「ちゅっ……んんっ……ちゅぷっ……んんっ」


 玲衣さんがすがるように俺の体にしがみつく。玲衣さんの大きな胸が俺に当てられ、琴音の小さな胸とは違うな、と思った。


 俺たちはキスを終えると、玲衣さんはとろんとした表情で俺を見つめる。


「晴人くん……」


 そんなとき、突然、琴音が「ああああああっ」と喘ぎ声を上げた。ぎょっとして俺と玲衣さんが振り向くと、布団の上の琴音に、雨音姉さんが覆いかぶさっていた。


 いつのまにか拘束を解いて。琴音に仕返ししようとしているらしい。裸の雨音姉さんが、琴音の胸を揉みしだいている。


「さっきのお礼よ!」


「わ、私が悪かったですからあああ。ああああああっ、やだああああっ」


 琴音は雨音姉さんのいたずらに、あえぐだけの存在になっていた。


 俺と玲衣さんは、互いを見つめ、恥ずかしくて目を伏せる。

 なんだか、琴音と雨音姉さんの嬌声を聞いていると、俺たちも変な気分になってくる。


 俺は一応、琴音の胸を大きくするマッサージをしていた、という経緯を説明をしたが、玲衣さんはますます俺を不機嫌そうに睨んだ。


「やっぱりエッチなことしてたんじゃない。キスだけで誤魔化されたりしないんだから」


 俺は玲衣さんを強引に抱き寄せる。玲衣さんは「あっ……」とつぶやき、俺の胸に顔を埋めた。


「なら、他にもなにかしようか?」


「……琴音にしたこと、琴音にしようとしたこと、全部、わたしにしてくれないと許してあげない」


 玲衣さんの言葉には必死な響きがあった。琴音に俺を取られると心配しているんだと思う。

 そんな玲衣さんが可愛くて……


「あっ、ひゃうっ」


 俺は玲衣さんのお尻をそっと撫でた。


「は、晴人くんのエッチ……」


「こういうことされたかったんじゃないの?」


「そうだけど……あうっ!」


 玲衣さんがびくっと震え、俺の胸板と玲衣さんの豊かな胸がこすれあった。






<あとがき>

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