第2話 sweetieの激怒
side.kyoji
今日はサークルの仲良いメンバーが久しぶりに集まれて、3on3をして盛り上がった。
俺らのサークル名は、現代文化研究倶楽部。
まあ、なんでもありのお遊びサークルなんやけど。
咲久もそのサークルの一員。
そのまま一緒に帰ってきたのはもう夕方になろうという頃だった。
かわいい恋人とたまにはゆーっくり過ごそうーって考えただけで、ちょっと頬がゆるんでしまう
なのに…
「…っ京司!おまえは何回言ったら、くつ下をカゴに入れられるようになるん?」
「あー、ごめーん。」
「………」
「なぁ、俺の部屋着どこー?」
「……もお、我慢できない…」
「へ? なんて?」
明らかに咲久の様子がおかしい。
ちょっと顔が怖い…いつもは可愛いんやけど。
「…もお!おまえは…世話してくれる人がいればいいんだろ!!」
いきなり咲久がキレだした。
びっくりして、きょとんとしちゃってるのが自分でも分かる。
「ぜんっぜん恋人って、感じがしない!
ほんとに俺のこと大事だと思ってる?」
目うるうるにして見つめてくる
…かわええ。
あ、ちゃうちゃう
これ、睨まれてるんか
「なあに、どーしたん?おちつこ?」
咲久の手を引いて、ソファに一緒に座らせる
「大事やと思ってるし、愛してるよ?」
気持ち伝われと願いながら、
そのまま咲久の唇にかさねた。
「…んっ」
口を開けるよう、促しながら体重をかけていく
「…っんや、やめて!」
と、勢いよく引き剥がされた。
えっ、拒否られたんやけど……
「いっつもそーやって、甘い言葉言ってキスして、あわよくばえっちして!
もお、俺はそんなもんには騙されないから!」
やばい、、ますます怒ってもうた…。
俺、今日なんかしたっけ…?
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