ばーさんととーさんのこと
祖母のことを書いていて、父のことを思い出しました。
祖母が、心筋梗塞で入院した時のこと。
祖母は、もちろん「病識」はなく、
たまたま病室が空いていなかったので、窓もない部屋で
ベッドに縛られていた時のこと。
「なんで、こんな牢獄に閉じ込められていないといかん!?」と
病室を抜け出してエレベーターに乗って出て行こうとする状態の時、
父は、簡易ベッドを借りて、病院に泊まり込んでました。
母も、叔父(父の姉の夫で、いわばあかの他人)も、もちろん私も、
協力はしましたが、やはり、父が一番関わっていました。
病院で泊まって、そこから出勤して、一旦うちに帰って
また病院に行って泊まって、また出勤して、・・・
そんなことを、いたって明るくしてました。
その時に、本当に、この人はすごい人だと思いました。
だからこそ、家族、一族総出で頑張れたんですが。
寝ていても、祖母がちょっと動くと、すぐ起きて声をかけて・・・
並みの神経ではつとまりません。
その翌日は、また仕事に行くのです。
やがて、祖母はなんとか退院させてもらえるようになり、
その後、胃潰瘍ですぐに救急搬送されるのですが、
それからしばらくsちえ、
母談「帰ってきたら、おばあさんには好きなようにさせてあげよう」と思って
すぐに、祖母は他界しました(母の想いが伝わったのかもしれません)。
そんな父を見ていて、「団塊の世代の人は、ほんとに強い!」と
心のそこから尊敬しました。
世の、お子様のいる「親」のみなさん、
あなたの親に対する姿勢は、そのまま、自分に返ってきますよ。
父は、どんな困難にも、本当に明るく絶対に打ち勝つ人です。
だからこそ、絶対に、父に悲しい老後はすごさせたくありません。
今は離れたところに暮らしているので、心配はありますが、絶対に。
そんな、祖母の姿、父の姿が、
今、介護をやっている私の根底にあります。
きっと、父は知らないと思いますが、
私の介護福祉士人生の心の支えは
父のその時の姿なのだと思います。
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