第2話


「春兄さん」

「ん?」

「CD聞きましたか?」

「!!!」

「やっぱり……」

「すまん…蒼甫」

「今週忙しかったからしょうがないです…それよりもう会場に行かないと」


俺と蒼甫は駅まで今日のライブの事や最近の気になることなどを話しながら歩いた

駅に着くと日曜日と言うこともあり人が多い電車に乗る

その中でも蒼甫は目立つ

背が高いし何を着てもカッコいい

今だって反対側に立ってる女子に黄色い声出されてる

そんな蒼甫にルシアは嫉妬してたまに喧嘩をしている

そんなこと考えてると


「春兄さん曲聞いてないなら今聞いて下さい」

「んぁ?」

「はい」


蒼甫からイヤフォンを渡された

それを耳に入れたら流れ出した曲

こいつのこういう気遣いが女子に人気な所なんだろう


「僕のお気に入りを流すので聞いて下さい」

「あぁ…」


やっぱり何曲か聞いて思う…

いつも聞く曲とは違う感じの曲

正直苦手なのもあるのが歪めない…

嫌…

でもDiOディーオの声は好きだ

一度聞いたらもう一度聞きたくなる歌声

その時ふと自分の作詞作曲した曲をDiOディーオに歌って欲しいと思った

2・3曲効いていたら不意に蒼甫が


「春兄さん…」

「ん?」

DiOディーオいい声だよね」

「あぁ…」


それ以上は電車の中では会話は無く俺はずっとDiOディーオの曲を聞いていた








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