第1話




後輩に誘われて行ったライブ


俺が何時も聞く曲とは違うテースト


正直退屈


ライブが始まる前はそう思っていた







俺は渡田 春人(わたりだ はると)

少し有名な会社の社員

最近大きい仕事を成功させた

彼女は今いない

趣味は料理と曲を作ること

そっち作詞・作曲家で働きたかったが両親に反対され会社で働いているが、いつかは自分の曲で稼ぎたいと思っている


「春兄さん」

「ん?」

「日曜日暇?」

「日曜日……」


こいつは後輩の欄間 蒼甫(らんま そうすけ)

大学のダンスサークルで知り合った

今はマンションのお隣さんで同じ会社で働いている

ダンスは今でも続けていてたまに大会とかに出で賞を取っているみたいだ


「春兄さん聞いてます?」

「…すまん…」

「日曜日ルーと行こうと思ってたライブ急に行けなくなって春兄さん一緒に行きません?」


ルーことルシアは海外から旅行に来て蒼甫と運命的な出会いをしたの恋人

帰国した後ヘッドハンティングされて海外からこの会社にやって来た

今は蒼甫と同棲している


「どうかしたのか?」

「急にルー実家に帰ることになってライブに行けなくなったんです………」

「ふ~ん……」

「今からチケットの譲り先探すのもあれだし…でも空席は作りたくないし…行きたいし…だったら春兄さんと行けばいいじゃん!!て思って…幼馴染なんだし一緒に行こうよ~」

「…………」

「春兄さんだけなの!お願い~」

「……わかったよ…」

「ありがとう!!春兄さん」

「…………………」



結局可愛い後輩に甘い俺…

まあ日曜日楽しめばいいか~

その後はひたすら仕事をして自宅に帰った。


その日の夜

自宅に帰り洗濯物をしまい、服を着替えて作り置きのおかずを温め直して食べようとした時

インターフォンが鳴りドアを開けると会社で昼に会ったいらい会っていなかった蒼甫が立っていた


「春兄さん」

「ん?」

「日曜日に行くライブのアーティストさんのCD持ってきたから聞いてね」

「…サンキュー…DiOディーオ…誰?…」

「えぇ!?知らないの?いい曲多いのに…バラード多いけど兄さんも気に入ると思う」

「ん…」

「お邪魔しまーす♪」

「え??!」


そう言うと蒼甫は俺を押し退けて部屋に入ってきた


「春兄さん夕食食べた?」

「…嫌…今から」

「やったー!!」

「おい…!!」


勝手したるなんとやらで俺の一人で生活するには広い家の中を進んで行く蒼甫


「ルーいなくてさぁ…」

「あぁ」

「僕お腹減った〜」

「はいはい…」


蒼甫をリビングのテレビの前に座らせといて俺は作り置きと簡単にできるおかずを出すことにした


夕食を食べているとき

蒼甫がDiOディーオの曲をかけてくれた耳触りのいい歌声ですぐにDiOディーオの世界観にのまれる

他愛のない話をして食事が終わると蒼甫は帰っていった

蒼甫が帰り風呂に入ってかりたCDを片手に作業部屋にはいる

借りたCDを聞こうと思ったら結構いい時間なのと疲れていたので作業部屋の机の上にCDを起きその日は寝てしまった

俺は3度3度きちんと食事をする派なので翌朝も余裕はあまり無いなか朝食を食きちんと食べ身支度をして出勤した

それからライブまで仕事が立て込みライブの当日までCDの存在を忘れていた





※DiOの読み方はイタリア語のディーオです。

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