冒頭の、雨の日を描く鉄棒から滴り落ちる水が、なんだかすごく気に入りました。
全体に雨の降る遠景から、画面が切り替わって鉄棒がアップになりそこから雫が滴っている、そんな画面が浮かんできました。
それから、勇者に憧れることのできる日々を「幸せな日々」と感動する詩が、前世の過酷さといま得た平和を感じて、とても魅力的でした。
でも、それを失うことになりそうな不安が最後に描かれて、ドキドキします。
作者からの返信
本当に細かい描写まで丁寧に読んでいただいて感謝しかありません。
この描写は教室の窓から詩が見る視線の動きなんですけど気に入ってもらえてとても嬉しいです。
まだこの時点で細かい描写はしていませんが前世の壮絶な戦いを生き抜いて、その後も残党狩りに生涯を費やした人なので今の平和な日々に幸せを感じています。
最後ドキドキしてもらえたのなら描写的には成功ですかね。少し自信が持てました。
読んでいただいてありがとうございます。
この世界から見れば戦って人がたくさん死んでいく世界こそ非現実的に見えますが、詩にとっては前世の記憶のせいで人の死が身近に感じているのでしょうかね。
美心の言葉はこの世界がいかに平和かを教えてくれるようなものでなんだか安心しますね。彼女のおかげで詩はこの世界がいかに平和か実感できているのだと思います。
何気ないニュースだったり、パトカーや消防車、救急車が通る風景ですが何となく平和な日常が崩れていくようなそんな感じがしてきますね。
作者からの返信
Euphoriaさん、いつもお読み下さり、ありがとうございます。コメントもいただけて嬉しいです(* ゚∀゚)ノシ
記憶を持ち越すことで、戦いに明け暮れた前世と今を比較できると考えていた面があるので、詩がこうやって物思いにふけることこそ現世が平和であることの証だと思います。
いつもの風景に混ざり始める違和感。そんな不穏な空気を感じ取っていただけたなら嬉しいです。