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私のファンタジーの引き出し

私のファンタジーの引き出し

清水らくは

おすすめレビュー

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★★★
★52
18人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 村乃枯草
    435件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    一人の作家が生まれるまでの、背景の厚さ

    本エッセイでは、一人の作家が、ファンタジーに限定して、創作の引き出しとして抱える、先人の作品を語り下ろします。

    これが、広く、彩(いろ)とりどり。次々と趣向が変わり、解説だけ読んでいても飽きることがありません。

    これが、一人の作家が生まれるまでの、背景の厚さです。

    私たちはいかなる創作を始める際にも先人による成果を借ります。「巨人の肩に立つ」と申します。小説「ドリトル先生」について、現代芸術(?)の明和電機・土佐信道は「Do little. 一人ができることは少ない」と説明しました。道具は先に仕入れておかないと話は始まりません。

    解説を楽しむもよし。自分の引き出しと比べるのもよし。
    そして、本エッセイを手がかりに自分の引き出しの中身を増やすことも。

    語り口は先人への敬意にあふれています。それも創作者として当然のこと。

    創作者が創作者をいかに語るか。その鑑です。

    • 2025年2月25日 10:16