まんが日本昔ばなし

 子供の頃当たり前に放送してしましたが、土曜七時から「まんが日本昔ばなし」が放送されていたのは今から考えるとすごいですよね。

 しかもこの番組、毎週二本ずつ放送します。「新しい物語を毎週二つ知っていく」んですよね。

 「桃太郎」や「浦島太郎」は絵本でも歌でも何回も聞かされて、正直飽きてくるわけです。そんな中聞いたこともない昔話を毎週知らせてくれるというのは、何ともありがたいことだったのですね。

 特に印象に残っているのは「三合めし四合だご」という話。隠し田で作った米を腹いっぱい食べて死んでしまう男の話なのですが、これなんかもう、実際あったかもしれない話なんですよね。それを動物と喋ったり鬼が出てくる話と同列に語り継ぐというのが感慨深かったです。

 以前別の記事でも書いたんですが、「ファンタジー的存在が出ると人はファンタジーと思う」傾向があるみたいなんですよね。どれだけ架空の世界設定でも、魔法や魔物が出てくるまではファンタジーに感じない。そんな中「日本昔話」はどこからファンタジーと思われるのか興味があります。舞台はだいたい日本なんですが、「鬼ヶ島」や「竜宮城」みたいに架空の土地が出てくる作品の方が有名になりやすいのか? でも金太郎なんて山が舞台だよなあ。ひょっとして、動物が喋った時点でファンタジー認定? などと考えることはたくさんあります。

 そしてこのアニメを見た世代と見ていない世代で、「昔話」に対する感覚も違うのではないかと想像しています。誰か研究してますかね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る