　果たしてこれがファンタジーなのかと考えたのですが、どう考えても架空の世界に架空の登場人物ですね。

　子供の頃は何も疑問に思わずに見ていましたが、キャラのネタ元になっている人物は時代がバラバラです。戦うにはロボットみたいなからくり人。今考えるとすごい設定ですね。似たような作品があったなと思いましたが、「キャッ党忍伝てやんでえ」でした。どちらも１９９０年放送開始でした。そのもとになるような作品があったのかはわかりませんが、時代劇風ロボット活劇とも呼ぶべきものが複数あったのは興味深いです。

　ムサシロード、デザインもいいんですよね。こういう投身の低いロボットは他でも流行っていた気がするので、いろいろと狙いがあったのだと思います。

　中世ヨーロッパ風ファンタジーには、「それは実際とは違う」という指摘が入ることがありますが、この時代ごちゃまぜ和風ファンタジーに時代考証をするのが野暮なのを考えると、西洋風ファンタジーも意図的に参考にする時代をごちゃまぜにした方がいいのかもしれませんね。そんなに突っ込まれるのを恐れるのか、という話でもありますが。

「からくり剣豪伝ムサシロード」（1990-91）スタジオぴえろ