僕と桜

僕とナツミは学校につくと、クラスの教室に向かった。

幸いにも、ナツミとは同じクラスである。

クラスの親睦会は、何事もなく進んだ。

1人1人が自己紹介を行い、用意されたお菓子などを食べながらクラスメイトと話す。

僕も、何人か話せるクラスの人ができた。

ナツミは女子の数人と話しているようだ。

見たところ、友達ができたようで、少し安心した。

クラスの親睦会が終わると、部活動説明会が始まった。

体育館で行われた説明会は、すごく盛り上がった。

運動部から文化部まで、様々な部活動が紹介された。

部活動説明会が終わり、体育館から外にでると、先ほどまで紹介していた人たちが勧誘活動をしていた。

ここからは、自由行動らしく各々が気になる部活に見に行くらしい。

ナツミはクラスの友達に引っ張られていったらしい。

僕は、部活に入るつもりがなかったので一人になった。

しかし、ナツミを置いて帰ると後々怒られるので、部活を見ながら時間をつぶすことにした。

「にしても、学校広いなー。」

グラウンドで部活しているサッカー部を見ながら、ふと言葉にだしていた。

春が好きな僕は、この学校の桜が見えるスポット探しをしていた。

まぁ、部活見ようと思うと勧誘のプレッシャーが怖くて逃げてきただけだが。

そして、このグラウンドにいきついた。

ここは、桜の木に囲われており、一面桜を見ることができるのだ。

「桜、きれいだなー」

そう、景色に浸っていると、周りの勧誘のガヤガヤもどこか遠のいていくようで。

「他人の人生を歩んでみないか!」

ふと、耳に入ってきた。

澄んだ声が後ろから、聞こえた。

振り返ると、仁王立ちしている女性が立っていた。

桜が風に流され、その女性の周りに流れる。

凄く、桜が似合う女性に僕はであった。

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