第39話 エルフィンとハンネス~想い遙かに ④
その日はミカエルの采配が、すべて裏目に出た。
統治神<シ>は宇宙連合軍では重要な地位を占める中心メンバーのひとりであったから、帝国軍からその命を常に狙われていた。
オリオンはつい最近まで、帝国軍にいた上、帝国軍で5本の指に数えられるような
武官だったのだ。
どこまで信用できるか、ミカエルはまだ計りかねていた。
いつもはエルフィンの護衛として、影からサポートしていたオリオンをその日はわざと、エルフィンの護衛から外した。
統治神<シ>が地球に来ることは、その時はまだ、ごく一部のものしか知らないトップシークレットだった。他の星系の出身者であるジャド師にもハンネスにも、知らされていなかった。
ミカエルがエルフィンとアメリアの外出を知ったのは、統治神<シ>が乗る宇宙船が地球に着陸し、パリスが地球に降り立った時で、それと入れ替わるように、エルフィンとアメリアの乗る星間補給宇宙船が、やっと離陸許可を得て地球を飛び立ったときだった。
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