第14話
FCOでは最初は人間族としてスタートする。
そして、プロローグを人間の国の、
カテーリン皇国。
ブレナム王国。
ダイア帝国。
自由都市国家群。
の4つから選べる。
選ぶ国家によって初期のクエストやシナリオが変化する。
選ばなかった国家のストーリーなども後で体験することも出来るが、やはりそこはこだわりたい。
「お2人は何処から始めたのですか?」
「俺達は2人共ブレナム王国だ」
「だからギルドハウスの本部もブレナム王国の首都にあるのよ」
「ならばノエルもブレナム王国からでしょうか」
「そこは真似しなくてもいい」
クーガがたしなめるとノエルは逆に質問した。
「おすすめはありますか」
「武力偏重ならダイア帝国。完全初心者ならブレナム王国。知性偏重ならカテーリン皇国で、運が高いなら自由都市国家群だな」
「最後の運が高いとおすすめなのは?」
「レアアイテムが出やすい」
「じゃぁ、自由都市国家群ですね」
「ねぇ、社長」
「なんだいクーガ君」
「こいつ運に振ったんですか」
「ちょっとばかしね」
「ふーん」
■■■
自由国家群、その合同議事堂。
そこで各国の代表からお決まりのありがたーい御言葉(スキップ不能)を戴いたノエルは正式に冒険者としてデビューすることになった。
「それではまずは何をすればいいんでしょう」
「まずはギルド協会で簡単なクエストを受けて、近場でレベル上げ&資金稼ぎね」
「ちなみにお2人のレベルはいくらくらいですか」
ノエルが上目遣いで聞いて来たので、クーガとソラは顔を見合わせてから正直に答えた。
「俺が57だな」
「私は49よ」
「わっふ、半年っでそれって上がりづらいんじゃ」
「ちなみに俺はフラワーガーデンに入ってから残業が200に達した」
「完全にブラックじゃないですか」
「でも、前に勤めてた食品会社も月70時間超えたりしたしな」
「はぁ~、ミーゴから言わせてもらえば馬鹿じゃないですか。就職率下がってんのに残業増えるって意味わかりません。いっそ、ミーゴに侵略された方がいい暮らしできるんじゃないですか」
「正直今の話でミーゴに寝返ろうか考えた」
「ホント、必要以上に働かされる人がいて、なのに働く場所がない人も増えるって意味わかんないわよね」
「あと、参考までに聞きたいんですけど最高レベルっていくつですか」
「お前、ミーゴ製なのに何も知らないよな」
「そこは運営が情報面でマウントとっちゃわないように規制を掛けてるんですよ」
「そういうことにしときますか」
「そうなんです。ゲームマスターも頑張ってるんです」
「で、その最高レベルだけど、お前も知ってる人だぞ」
「え?」
「茂さん。彼がLv,64で最高の人だよ」
ソラの言葉に、ノエルはポカンとして、それっからおっきな口を開けて驚いた。
「ええええええええええええええええええ。茂さんて最高齢の上でレベルも最高なんですかああああああ‼」
「このゲーム、ジジィ共がマジ強いんだわ」
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