第2話
「これで3つそろったわね」
キラーミントに続いてクレイジーバジルとデッドリータイムを倒して、ミッションに必要なハーブをそろえることができた。
他の2体も、名前こそ違うがキラーミントと同じ行動だったので苦労なく倒せた。
「しかし、どれもこれも料理に使いたくない名前なんですけど」
「そこはゲームゆえよ」
それもそうだ。
必要なモノはそろったのでボットの元に戻る。
「Are you going to Scarborough fair」
道中、クーガの肩の上でソラが謡いだす。
「Parsley. Sage. Rosemary and Thyme」
「それなんの歌ですか」
どこか不思議な旋律の歌にクーガが聞いてみれば。
「Simon & Garfunkel (サイモン&ガーファンクル)のScarborough Fair (スカボロー・フェア)だよ」
「どこの歌ですか?」
「何処って、アメリカだよ。20世紀最高のデュエットと呼ばれるフォークロックシンガーだよ」
「知らない?」と首を傾げて聞いてくるソラに正直に知らないと答える。
「ジェネレーションギャップかな。それとも単に趣味の違いか。The Sound of Silence (サウンド・オブ・サイレンス)は知ってる」
「聞いたことはあります。」
「あれを謡ってるユニットだよ」
「めちゃ古いんじゃないですか」
「君からしたらそう思うか」
「……何時の歌ですか?」
「’60年代」
「生まれてねぇーよ。え?社長何歳ですか」
「女性に年を聞くなよ」
「え?そんなに歳離れてるんですか」
「だから聞くなよ」
「…………………………………」
「幻滅したかい。まぁ、君のお母さんと同じぐらいの歳になる女に思うところはあると思うが―――――――――」
「よっしゃぁぁああああああああああああああああああああ!マジロリババァ来たあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ。」
「ロリババァ?」
「ソラ社長見た目は完全に年下だから心配してましたけど、普通に口説いていいんですよね」
「いやいや、何を急に言い出すんだい。私はこれでもオバサンなんだよ――――」
「問題ありません。未成年なら問題ですけど年上なら気にしませんよ」
「いいのかい。君が思うよりオバサンだよ」
「
「え?えぇ。ちょ、ちょっと待って。急すぎるよ」
「YesかNoか?」
「……………………………………………………Yes」
「よっしゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「――――ぷっ、本気すぎるよ君」
「本気ですから」
「…………………………そうか」
クーガはこの日のグランドクエストをクリアできたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます