Sかと思えばRランク

「も~う。SとR間違えるとかどんだけ目が悪いの~?」

「悪いって、焦ってたんだよ」

「かといってそんな焦り方する!?」


召喚したスケルトンホースに乗りながら俺らは話していた。

「にしてもこの馬いいな。最初から鞍がついてるところとか特に」

「召喚獣が主人より使える……(ボソッ)」

「何か言ったか?」

「言ってない」


「てか俺寝床!」

「今日は泊めようか?」

「お願いできるか?」

「わかった」



案内されたのは広場だった。

「あのぅ……」

「みんな―――ッ!集まって――――ッ!」

「ちょっ!」


「「おう、よんだか?」」

なんか来た!


「紹介するよユウト君。私のパーティーメンバーだ」

「この人だれ?」

「知らん顔だな」

「このこわもてがオズラで、この堅真面目そうなのはレイトだよ」

「「話聞けよ!」」


オズラは、緑の重そうな鎧で、重戦士をイメージさせるヤツだった。

武器はもちろん大斧で冥界の大盾ヘルズシールドを持っている。

防御重視という感じだろうか。


レイトは正反対。

軽そうな衣装に身を包み、本を持っている。

多分魔法使いなのだろう。

眼鏡もかけてるし間違いない。


「んで、オズラ、レイト。この子は今度うちのパーティーに入るユウトだよ」

「「「えっ」」」


3人で、困ったような声を出す。

「な、なに言ってるんだよエミリー。それはさすがに……」

「召喚士だよ?この子」

「召喚士!?」


召喚士にそんなに反応する者なのか?


「召喚士とても便利だよ。いまスケルトンホースに運んでもらってたんだけど」

「マジか!」

「スケルトンホースって、足が速いで有名なあの馬ですか?それはよかったですね」

「これだから召喚士はいいんだよ。召喚士の強さがわかったね」

「お前さっき……」


にらまれた。


「ということで、入れるから」

「リーダーって誰だっけ?」

「私じゃないの?」

「俺だよ!」

リーダーはオズラだったようだ。

「許可なしでも大丈夫。だって私はリーダー以上の存在だから!」

「どんな理論!?」


エミリーはすごかった。いろんな意味で。

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