召喚してみよう!

さてと、じゃあ召喚でもやってみるか。


「召喚!」


すると。


「スライム……?」


そう、最弱モンスターで有名のスライムである。

「そうか~スライムか~」

スライムも味方になってしまえば可愛いものだ。

それに、味方じゃなくても最弱の魔物など俺でも倒せるに決まっている。


「キミッ!危ないよ!」


と声。


一瞬で召喚したスライムが切られて、スライムが消滅する。

「ああっ!スラミー!」

「スラミー?」

「嗚呼、俺の初召喚モンスター……」

「え、キミ召喚士サモナー?それは悪いことしたね」

「てかあんた誰だよ」

「あ、私はエミリーっていうの」


エミリーと名乗った8歳ぐらいの少女は、軽そうな鎧をつけている。

まぶしい金髪と透き通るような水色の瞳は、まさにアニメの住人という感じだった。

「私も名乗ったんだからあなたも名乗ってね」

「あ、俺は」

「冗談だよユウト君?」

「え、なんで知ってんの?」

「この国は人口が少ないからね。住民の名前はみんな知ってるんだよ。だから、知らない人は必ずなまえをわかってるんだよ」

「あ、なるほど」

「それ以上に、キミなんでサモナーなんてもんやってるの?サモナーなんて召喚するだけだからはっきり言って本体狙われたら終わりのぶっちゃけ最弱職よ?」

「あ、やっぱり?てかスラミーしか召喚できなかった時点で今の俺じゃどうにもできないんだよね」

「あ、スキルレベルを見て見なよ」

「俺その技持ってない」

「へ?いやいや、ステータスって言えばステータスは出てくるでしょ」

「本当か?ステータス!」


確かに黒い幕のようなものが出てきて、ステータスが表示されている。

「うおっ!さっきは出なかったのに……」

「嘘でしょう?」

「で、この後どうしろと」

「スキルの欄を見てごらん?」

「スキル……あ――――ッ!」


そこには『召喚 LV2』の文字が!


「レベルが上がってる!」

「だよね。LV1は一回でも使ったら終わるからね」

「そ、そうなのか……」


さっそく試してみよう。


「召喚!」


すると、目の前にくじ引きの箱みたいなものが!


そして、スラミー。

スラミーは、箱をポンポンとたたき、飛び跳ねる。


「俺にひけってことなのか……?」


そう考えた俺はさっそく。

「えーい!物は試し!どりゃあッ!」


箱の中に手を突っ込み、引き出して


「フンヌッ!」


―――――

S


スケルトンホース


―――――



と書いてある紙を手に入れた。


「大丈夫?なんかすごくいい音なったけど……」

「Sだ……」

「へ?」


「Sのモンスターゲット!」

「えええええええ!?」


もしかして、序盤から最強引いた?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る