2本目 別世界に来ました、世界の説明です。
さてと、このままこの世界がどう成り立っているのか話そうと思います。
これは装飾はあまりしない実話でいきます。
まず、この世界は大雑把に言うと3つに分けられていて、
天界(神界)
神々とその眷属しか立ち入ることのできない世界。
神の社が浮き島のように存在している。
地界(人間界)
基本的に人族が生活する世界。
私が今いるのもこの世界です。
地底界(魔界)
悪魔や魔獣達が覇権争いをしている世界。
地界の下に逆に存在しています。
ここから見える空の先に宇宙なんてものは存在していなくて天界に続いているようです。
そこにいらっしゃる光の神が他界全てを照らし出しているのだそう。
それに、今見えているカラフルな星々。それらは全て神様達の社みたいです。
異世界転生の興奮のせいで、ちょっと忘れかけていましたけど、私は最高神としてこの世界に来たはずなのであそこに私の家もあるでしょう。
そういえば、私は何を司る神なのでしょうか?
元の世界の教育制度は異世界より進んでいるみたいな話もあるので、学問の神とかでしょうか。
受験期にすごく祈られるやつですね。合格祈願!合格祈願!
それで、私の家はどれなんでしょうか?
あの青いのですかね?
茶色いのでもいいです。
正直、あの近所迷惑そうな光の神近くじゃなければどこでも。あれの周辺は眩しそうですもん。
そもそも地界が前世の太陽並みの大きさというとてつもなくえげつない大きさをしているので、その周りに位置する天界はそれよりも広くなっていますし、そのずーっと地下に存在する地底界はそれよりも小さくなっています。
地底界がいくら小さいといっても少なくとも地球何十個分の広さがあるんです。
異世界って怖いですよね。
そんな3つの世界からなっている1つの大きな世界が今私がいるところです。
生命のいる星としてみると、大きいと思いますけど、一つの世界として見るとどうなんでしょうか、元の世界が宇宙全体と考えて比べてしまうと小さすぎな気もします。
この世界の人々は絶対に宇宙に進出することはできないでしょう。
それに神界に進出しようとしたら何かしらの神にはたき落とされそうですから、ちょっと窮屈かもわからないです。
下手なインフレが起きないだろうって言う点では安心ですね。
魔界と人間界にはそれぞれが繋がるような広く大きな穴が所々に空いています。
大きな穴って言っても、重力のおかしい逆向きの山脈みたいなものになっていて生き物が生活出来るような環境じゃない様子。
神になって身体能力マシマシの私になら行けそうなので、そのうち行ってみたいですね。
そんな出入口は一応あるみたいですけど、基本的に魔族は覇権争いで忙しいため滅多に地界に来ることはないのだとか。
この世界が広すぎるせいで、総人口に対して魔界に土地が有り余っているはずです。
覇権争いっていっても開拓作業でしょう。
よっぽどじゃないとそんな意味不明な環境に自ら落ちるような奴は流石に居ないでしょうし、まだ魔王とかそういう感じの心配はしなくていいみたいです。
……まだってことはそのうち出てくるんでしょうか?
人の数は少なく、最低限の生活しか送ってないらしいので、魔獣や魔王が急に現れたら大変でしょう。
魔界に住んでいるらしい魔族っていう人達は、環境次第で姿が変わるみたいで、鉱山に住んでいれば、鋼を喰らい鋼の体を持つやばいやつになるし、火山に住んでいれば、マグマを喰らい炎の体を持つやばいやつになるやばい種族らしいです。
やばいですよね。
そんなのが地上に出てしまったら、もしかしたら人達は全滅してしまうんじゃないでしょうか?
魔界が隔離されているのは色々な意味で正解だと思います。
人間界の人の数は、全体でもまだまだ世界の広さと比べてしまうと少なく、同じ大陸に国を起こしてもその国の隣には未開拓地域しか無いような状況だそう。
さらにその中でも純粋な人族は全体の4割程度になっていて、人種以外のバライティーに富んださまざまな知的生命体がいるそうです。
地界にいる様々な人種というのは、人族はもちろんとして、ファンタジーのお約束であるエルフ、ドワーフ、獣人。
ここまではみんななんとなく分かると思います。
他にも、羽の生えた人、有翼人。ツノの生えたガチムチ、戦人。宝石が体の一部に埋まっている人、石人。果てには巨人、魚人までいるみたいです。
この種族達はどんな組み合わせでも子供が出来るらしいので大きく見て同じ種族と見ていいでしょう。
全部人です、みんな違ってみんないい。
人種以外のこれらの種族達はこの世界の誕生から元々いたという訳じゃなくて、最高神の神様達が人をもとに作った使徒種族というもので。
その使徒種族というのはさまざまな神様がその神の信仰を受けやすいように人をベースに作った新たな人種らしいです。
なんの神を信仰するのかは個人の自由なんですけど(どうせ神も一人一人がどの神を信仰してるかなんて気にしないので)自分の起源を創ったその神を信仰することによってその神にあった能力を得られるようになるのだそう。
エルフだったら主神は自然の神なので、森の調子を測り、エネルギーを使うことができたり、石人の場合は主神が運命の神なので、種族全体で占いが得意だったりするみたいです。
そんな面白い特殊能力を持っている使徒種族ですが、それら全体でもこの世界の大きさからしたらほんの僅かしかいなく、文明などもまだ未発達らしいので、神様らしく見守っていきたいです。
人間界には魔獣はいないのですけど、前世を凌駕するほどのびっくり生物は大量にいるので人たちが本気で全滅しないことを祈っています。
神の祈りなので直接的な効果があるでしょう。きっと。
そして天界には新たに神になった神には社が無から作り出されるそうです。
不思議ですがそれが自然?の摂理なのでしょうがないですね。
自分の家を持てるのです、しかも一軒家です。
前世では学生だったので一人暮らしもしてなかったのですが、急に自分の家を持つ事になるとは流石の私も仰天です。
さらに私は最高神なので、最大サイズの社となります。つまり勝ち組です。
下手すると地球よりでかい家とか誰が持てるのでしょうか…………最高神であるこの私です!
さておき、この世界で私は何をしましょうか、せっかく神になったのです、信者たちからチヤホヤされて楽しくおかしく過ごせるといいんですけれど。
さぁはじめの一歩を踏みだっ、ふっーみーだっーーせないっ!
え?体がピクリとも動けないんですけど、なんで……。
なんでですか!?神様!
アフターフォローが足りていないように感じます!
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