悪意
中学での話だ。
授業中、教科書の隅にシャーペンで描いたパラパラ漫画が、夜に見返すと1コマ描き換えられていた。僕が描いたのは男が両手に旗を持って踊るアニメーションだったのだが、その途中に、椅子を蹴飛ばし首を吊った男の絵が挟み込まれていた。太い鉛筆で描かれた、稚拙な絵だった。腹が立って、僕はすぐにそれを消した。面白くもないイタズラだった。かなり日数が経ってから、あれはサブリミナル効果を狙っていたのか、と気がついた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます