第3話

 死んでからも不自由があるなんて、俺は真っ平ごめんだと思った。しかし『死神の遣い』にも条件があると言う。都合の良い話など、どこにも有りはしなかった。


 『遣い』になれば、永遠に『遣い』のまま。選ばなかった天国には永遠に行くことはできない。


 天国に行けば、いつかは生まれ変われる。苦悩はあれど、また“生きる”ことができる。


 『遣い』は『遣い』。人間には二度となれない。人生というものを、二度と経験することはない。


 一度行ったなら、戻ってくる人間は一人もいないと言う天国。天国に行っても、悪いことをした人間は即地獄へ落とされる。



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