03
勇者として間違い召喚された後。
僕達は扱いに困るお客様として、王宮で暮らす事になった。
間違いの勇者召喚を行ったといっても、何の罪もない子供が知らない世界でやっていくのは無理がある。
だから、当分の間だけはここで暮らしていい事になった。
とっても助かる。
でも、部屋の中でじっとしてるのは暇だったし、ただで住まわせてもらうのが気が引ける。
僕は幼馴染の女の子と話しあって、王宮のお手伝いをする事に決めた。
「ここで、お手伝いできる事なにかありますか?」
こんなぴかぴかしたところに、ただで泊めてもらうのはなんだか心苦しい。
だから、できる事があるなら、手伝いたい。そう思ったのだ。
すると、僕達の言葉を聞いた人が、この世界にきて最初に話しかけてくれた人を呼んできた。
二回ほど床と見つめあった人だ。
そのお姉さんがやってきて、子供でもできるお仕事を紹介してくれた。
「じゃあ、小屋の掃除をしてもらいましょうか」
案内されたのは、たくさんの鳥が住んでる小屋だった。
誰もやりたがらない仕事、という事で小屋の中はずいぶん汚れていた。
この世界では、離れたところに連絡するために鳥が大事らしいけど、汚れ仕事はみんな嫌いらしい。
どこの世界でも、みんな思う事は一緒だった。
でも、僕達は学校の飼育当番でやってたから慣れているから、それほどでもない。
いずなはペットも飼ってたし。
その日から、僕達は王宮にある飼育小屋の掃除係になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます