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 飼育小屋のお仕事は、簡単そうに見えるけど、とても大変だ

 小屋の隅々まで掃除して、エサを補充して、小鳥の体調をチェック。怪我をしていたり、具合は悪そうな鳥がいたら獣医さんに見せてあげなきゃいけない。


 一週間ほど仕事をしたら、お駄賃をもらえた。


 大人の人ほどじゃないし、お菓子を買うくらいのお金しかないけど、働いてお金を得たのは初めてだったのでいずなと二人で喜んだ。


 その日の夜は、初めてのお駄賃で何を買うか話し合った。


 元の世界だったら玩具とかゲームなんて答えてただろうけど。

 この世界にそれがあるのかわからなかったので、結構悩んだ。


 使い道は保留。


 小屋の仕事をこなしていくと、鳩や鳥たちが芸を覚え始めた。


 この世界の鳥たちは、僕達のいる世界の鳥たちよりちょっとだけ頭がいいらしい。


 わっかくぐりとか、鳴き声合唱とかしてっていうと、やってみせてくれるようになった。


 一列になって飛んだり、まとまって飛んだり、急降下したりする指示もだせるようになった。


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