応援コメント

(6)及第点」への応援コメント

  • 拝読しました!

    これまで登場した数々の登場人物たちのなかでも、図抜けて特異なお館様の将棋。ついに明かされたその術理(棋理?)は相手の力に逆らわず、利用し、勝ったと思わせたところを強襲し、嬲り抜いてへし折るというえげつなさ。まるで達人の手になる合気の技のようでもあり、さらにいえば詐術的狡知を駆使する兵法的用兵をも思わせるものでした。

    武術的にせよ用兵的にせよ、これは才能で埋められないですね。培った経験と、そしておそらくは胆力の差、雫さんが劣っているのはその点だと見ました。新人巫女さんのいうとおり、実際には届いている刃を雫さんは自分で届いていないと思い込んでいる(思い込まされている?)のではないかと。

    とはいえこの手の苦手意識があるとすると、それを取り除くのは非常に難しいのですよね。遠蛮も父親の暴威から脱却するのに30才近くまでかかりました。苦手意識があると「この相手はいつでも自分を殺せる」という精神的圧迫感を感じるもの、もしニセ雫さんの中身がお屋形様なのであるとしたら、相当な苦戦を強いられそう。ここで鍵になるのはやはり香織さんと、そしてもしかすると新人巫女さんも、でしょうか。誰かに似ている、というと香織さんに似ている気がするのですが……正体を予想してこうかな、ああかなと考えるのが非常に楽しいところです。

    対してお館さま。この人は自分が棋界を支配したと思って疑わないのでしょうが、実際は本人が四十禍津日に支配されているのですよね、そう考えるとなんだか哀れ。解放されるべきは雫さんだけでなく、お館さま、レン君も含む竜ケ崎一族全員ということでしょうか。レン君に関しては現状を楽しむ余裕を持ち合わせている気もしますが。

    それでは、今回やたら長々と失礼しました。どうにも短く済ませることができず、すみません!

    作者からの返信

    遠蛮様!本日もご丁寧な長文感想を戴き、誠にありがとうございました!いつもお世話になっておりますm(__)m

    今回は竜ヶ崎の将棋についてご考察頂き、大変嬉しく思います(n*´ω`*n)
    そうですね、雫は父親に対しての苦手意識、認められないことへの諦めが先立って、十分に実力を発揮できていないのだと思います。
    偽雫(仮)の正体についてはすみません、もうしばらくお待ち下さい(;^_^A新人巫女が誰に似ているのかも、おいおい語られていくと思います。ネタバレになるので語り合えないのが残念です……( ノД`)シクシク
    でも、色々と想像して下さって嬉しいです!作家冥利に尽きます(^^♪

    いつも本当にありがとうございます!これからもどうか引き続き、宜しくお願い致しますm(__)m