第6話 2020 11 24(他人の母が素敵だと言う話し)

おでん社長の奥さんのお母様は、建築士だそうです。

上品な方で、とても、とてつもなく話しやすかった。


話しやすさってどこがポイントなのだろう?

ボクは基本、会話をする時は聞き役にまわる。

自分のことは話さない。


ただし、ネタ振りは怠らない。

相手に喋らせ続ける。


カードゲームで言うと、ずっとお前のターン。

って感じかしら?


ボクにとっての話しやすさは、

まず第一条件としては、とにかく話してくれる人。

で、ちゃんと実が詰まってないとダメ。


これは別にこっちは、実が詰まってない

上っ面の話でも構わないんだけど、

ボクはネタ振り、つまり質問をどんどん投げかけるから、上っ面で話してる人はボロがでちゃって、不愉快になるっぽい。


ボロが出ても豪快に笑って、開き直ってくれれば良いのにね。


第二条件はマウントを取ってこない人。

実の詰まった話しをできる人は、知識がいっぱいあるから、マウント取りに陥りやすい。


本人は意識していないのだろうけど、そんな事も知らないの?的な雰囲気を感じたら、ちょっと話しにくくなる。


おでん社長の奥さんのお母様は………


長いよ。


建築士のお母さまは、フラットな方だった。


普通、初対面の人には、良い印象を持って貰いたいと思い、

こう、肩肘を張ってしまいがちだけど、

いい感じに力の抜けた口調で、

分かり易く、建築業界のアレやコレやを教えてくれた。


建築士が建築の事を語るのだから、上っ面な訳ないよね。

まぁ、なんだっけ?アネハだっけ?

そんなんもいるけどさ。


そんなんは置いといて、


特に、ガムシャラに頑張っていた当時、

女だてらに建築士をやっていくのは、大変だったと言う話しは、


あぁ、さもありなん。


と、思わせるお話しで、少し装飾を施せば、小説が一本書けそうな感じだった。


例えば、建築現場に行くと、そこを取り仕切っている棟梁に、やっぱり舐められるんだって、

「場違いな小娘がやって来たぞ」みたいな感じで。


悔しいんだけど、口で対抗するんじゃなくて、やっぱり、図面?で、そのぉ、建築士としての技量を認めさせてやる。って、頑張ると、その棟梁さんも応えてくれて、結果 想像していたより良いものが出来た時は、嬉しかったって。そんな話し。


とか、娘に苦労をかけた話しとか、仕事一筋でやって来て、気がつけば趣味と呼べるものが無くて、最近 焦ってるとか、


あぁ、そうそう。本が読めないんだって。

物語りになっている本が、読めないんだって。


いやぁ、話していて面白かった。

素敵なお母様だった。


で、話しやすさのポイントって、どこなんだろうね?


なんでボクの話しは誰も聞いてくれないんだろうね?


あ、なんか、さみしくなっちゃったから、今日はおしまい。


それじゃぁねぇ。

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