第4話 2020 11 08(趣味のせいで彼女と別れた話し)
今日は休みでした。
第○話の横の所に書いてある日付は、公開日なので書いた日とはズレがあります。
詳しい日時は秘密だけれど、とにかく休みで、友達が前日から泊まりに来る予定でした。
姉さんもよく知っている彼です。
前にもちょこっと手紙に書いたかも知れないけれど、ウチにとまっている車は彼のです。
その車を母は、なぜかコルベットだと思い込んでいるようです。
彼女の中で平たい車は、おしなべてコルベットなのでしょう。
車種は内緒ですが、「あれ」はオープンカーです。
泊まりに来る理由は車を転がしたいからです。
今の時期は少し寒いですが、オープンカーを颯爽と走らせるには良い時期です。
「あれ」にはエアコンが付いていません。
車重を軽くするためです。
真夏の海辺の道を颯爽と走らせると絵になりそうですが、実際のところ中は地獄です。
オープンにしていても地獄です。
いや、オープンにしていた方が地獄です。
だって日光が直射だもの。
本当に直に射してくる感覚を味わえます。
車が好きな人なら、それもまた楽しいのでしょう。
きっと姉さんは無理です。
一回きりのアスレチック…違う、アトランティス…じゃなくて、
アトラクションのような気持ちで楽しんだら、ご馳走様と言うでしょうね。
他人の趣味で理解のできないことって何ですか?
理解できないことは沢山あるでしょうけど、許せない趣味ってありますか?
例えばね、釣りとか。
これはちょっと、攻めた例かもしれない。
釣りが好きな人は大勢いて、釣りは趣味として普通に認知されているから、
「許せない趣味」の例として挙げるのは適切じゃないよう気もするけれど、
やっぱりね、趣味として命を奪うって…
文章にすると、どうなの感が想像していた以上で驚いた。
どうなの?趣味として命を奪うって。
狩りとか…
いや、そんな重たい話しがしたかった訳ではなくて、
もっと下らない理由で許せない趣味の話しがしたかった。
例えばね、山登りとか…
知ってると思うけど、自分は山登りが好きです。
学生の頃にデートで山登りに行ったことが有ります。
いつの頃だろう?「山ガール」なんて言葉も流行ったよね?
まぁ、デートで登山に行ったのは、それ以前の話しです。
流行ってない時期だったので、最初から彼女は不満顔でした。
もともとアウトドア派ではなかったし、虫が嫌いな子だったので…
彼女はウィンドウショッピングが好きでした。
デートはいつも物と人で溢れかえった場所が多く、
自分はそんな場所は苦手でしたけど、やっぱり彼女の希望を優先させちゃうから、
街中でのデートが多かった。
その日は確か、いつも苦手な場所でのデートに付き合ってもらって申し訳ないから、
山登りでも良いって彼女が言ってくれて、珍しく山に行くことになったんだと思う。
そうね、だから不満顔では無かったと思う。どちらかと言えば不安顔だったのかな?
山にはね、人もいないし物も溢れていない。
最近は山道が整備されている山が増えて来たとは言え、街中と比べたら、はるかに不便だ。
街灯は無いし、喉が渇いた時にすぐに潤せる訳でも無い。
無計画に水分補給をすれば、いざと言うときに困っちゃう。
お腹が空いても、コンビニや外食屋さんがある訳じゃ無い。
さて、突然ですがそろそろオチです。
山にはねトイレが無いんだよね。
そう、ボクは彼女に強要した。
だって、それしか選択肢は無かったから。
見えないから、そこでしてって。
そしてボクたちは下山した後で別れた。
きっと彼女は山登りと言う趣味を許さないと思う。
そんな感じの理由で、許せない趣味ってなんかある?
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