童話だと、よく人間は素晴らしいと書かれていますが、人間は醜い生き物ですよね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そうですね、この作風は『キノの旅』が影響しているので、美しいだけじゃない、醜いモノたちもあって人間であり、世界なんだと思ってました。
これを書いた当時、仕事場でも、産みの親でさえ、自分の周りが敵にしか見えない追い詰められた心境でした。
そんな状況で退職することになり、実家にも帰らず、田舎で独り暮らしをしてたんですけど(ここも既に逃げ出しましたが)
本当に醜いのは世界なのか? それとも自分が醜い化物で世界に害を与えているのか? と考えることがありました。
結果としては後者であったが、それでも生きのびること諦めず、たった一つの居場所を探し続けることを決意したという思いを書いた作品です。
どのエピソードも
生き辛くて、息苦しくて。
どうしようもない絶望に支配されそうで。
それぞれの登場人物が交錯して、
少なからず影響しあっているけれど
世界は常にどんよりと昏い。
自分が価値ある人間とは思えなくて、
何とかして認められたい、褒められたい。
苦しいけど、逃れられなくて。
ああ、私もそうだったなぁ、と。
今も忘れることは出来ない。
あの苦しさは色褪せない。まだ。今も。
いつか死ぬんだ、どうせ死ぬから、と
認識してから、
負の呪縛から解放された気がします。
終わりがあるなら、まぁ頑張れるかな、って。
無理しないけど、やるだけやってみようかな、って。
一周回って、地に足がついた感じです。
ちゃんと読めてるのかな…。
ズレてたら、ごめんなさい。
でも、この作品何だか他人事じゃなかった
気がします。私には。