テラ・スエロの冒険、没プロローグ(没を含めた雑多)
日課の
戦利品が
「た、助けて……」
今日の盗賊は
あっという間に開き、中には宝石や金貨の山。当分は食うのに困らないな。
ここで全部持っていくのは欲張り
「待って……お
色気のない言葉である。
見た感じは
白いダンゴムシのような女の子が、檻の中でもぞもぞ動いている。
「これから近くの街で
「大きな街は……できれば
どうやら訳ありのようだ。
とりあえず布地を少しだけ
顔を上げたので観察してみる。一言で美少女。花のような
なるほど。盗賊達が
「じゃあ村の食事
「そこでお願いしたい。名乗ることはできないけど……礼は必ず」
「よっしゃ。今の言葉を忘れんなよ」
俺が
よく見れば服は
どこかの貴族や領主の
念のため手配書の束で、
残念ながら
ぐったりした少女の手を取り、ゆっくりと背負う。うん、重い。
相当腹が減っているのだろう。手足に力が入っていない。
まあ育て親のおかげで力仕事は得意だし、鼻歌しながら歩き始める。
やはり昼間に盗賊は退治しておくものだな。日差しが気持ちいい。
「あ、俺の名前はテラな」
「わ、私は……」
「名乗れないんだろ? 今はそれでいいよ」
手配書に名前が書かれている可能性も高いしな。
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これが俺――テラ・スエロが
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