モテ期キター?(ミカミカミ)
「あの、もしもよければ今度の休日——」
愛らしい外見の女性が、勇気を
その光景を
(やるじゃないか、色男)
(モテモテでしゅねぇ!)
「……」
オウガは気まずそうに
誘いを断った。今週だけで五件目。
中には過激な女性が「私より王子がいいの!? このホモ
健全な青年として女性と時間を過ごしたい欲求はある。
しかしそれ以上に
もっと強く。それがオウガにとって
「せめて差し入れにしてくれねぇかなぁ」
(
(腹ペコなんじゃないか?)
事あるごとに休日の誘いなのだ。
中には
「多分、
後ろから声をかけてきたミカに、オウガはゆっくりと
あえて放置したのは、勇気を出した少女に
「ほら、うっかり俺が口にして腹痛とか起こしたら大変だから」
「オウガ自身にもなにかあったら一大事なのよ」
「お二人とも大切な体ですから!」
クリスの言い方に、ヤーがわずかに思案した。
「好かれるっていいことだよ」
「お前が言うと重い気がするんだがよ」
ミカが
「それに俺よりもクリスの方がモテるよな?」
「え?」
きょとん、とクリスが首を
なにもわかっていない、
それが
「……クリスは今週で何回?」
「十回は声をかけられてるが、ことごとく天然で
「なんの話でしょう?」
「あははは」
(でもヤーさんもモテましゅよね?)
「はあ!?」
(確かに。遠巻きに眺めてる
「なにそれ!?」
ぽやーん、と
「つまり
「その単語は
「ミミィとリリィ」
三人の従者の
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