女の独白(バシリス・クライム)
夢を見る。
幸せな、温かい、ほしかったもの。
母
妹と競争し、
少し
そんなありえない夢を見る。
私は永遠のように長い五百年、同じものを
王子様がいつかやってくることを、
童話のお
愛される存在として生まれたかった。
自由に
私は黒鳥。
白鳥のように
運命の二人を
どんなに
ああ、童話も
声も出ないのに愛されると思ったの?
シンデレラは
ラプンツェルは
継母の愛さえも欲しいなんて、はなから無理な話よ。
一体どれだけの男を
泣いてばっかりで、流されて生きているわね。その
美女と
まあ一番罪深いわね。でも他人のことは言えないわ。
自分が
こうやって
だから
愛してほしい。
私を――救ってほしい。
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