予約もファンの嗜みだよね(スチーム×マギカ)
ふわふわな
服装も牧歌的で、北の山で
ひとつまみのクッキーと紅茶。それだけで三時間は読書に
そんな
「やあ、
スーツを着こなした若い男は
自然な動作で向かいの席に
「……」
「そんなに
視線だけで不満を表した彼女に、男は
ぱたん、と本を閉じたロゼッタは
「ロゼッタは
「可愛い名前だね。呼んでもいいかい?」
はっきりと無関心を示したにも関わらず、男には
小さく息を
「何を読んでるのかな?」
「カロック・アームズの最新刊」
「ああ! それは
共通の話題ができたことに喜んだ男が、
「――は?――」
それだけで男が飲んでいた珈琲はシャーベットになり、寒さに
がたがたと
「ロゼッタ、ネタバレは
自らの
ふらふらと歩いた先はスタッズストリート108番の借家。
意味もなく
「ユーナちゃん、最新刊読んだ?」
するとソファの上に力なく
「どこも売り切れなんです! ああ、大失態ですわ……初版本はファンの
「いや、
変な
しかし
それだけで少し満足したロゼッタは、ふんわりと
「じゃあロゼッタが読み終えたやつならあげる。二冊買ってるから」
「本当ですか!?」
「うん。布教用はファンの嗜みだもん、なーんてね」
それはそれでどうなのだろうか。
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