初代のとある思惑(ミカミカミ)
それは私にとって当たり前で、天地をひっくり返すような事実でした。
「世界は丸い」
ええ、知っています。教えてもらいましたから。
星は丸く、そう作られたと。とある「目覚まし時計」が、世間話でもするように語ったのです。
卵のように、
他にも色々
しかしその知識は私が持つには早く、あまりにも時代が
私は森に住むただの女。
「
そんな役職名は聞いたことありません。
王族の、王位
けれど
彼は不思議な人でした。
とにかく
私は「目覚まし時計」に相談しました。この道は正しいのかと。
「知らないよ。その答えは君が見つけることだろう?」
いつもの調子であっさりと返事が来ました。私としても「確かに」という感想しかありません。
しかし続けてこうも言ったのです。
「まあ人が正しく進むかぎり、
それは数多くの人を
星に
その存在はこの世を生きた体を借りて、私
「ユリア。君の運命はどう
いくら精霊が見えるからといって、そこまでは私にもわかりません。
けれど少しでも多くの情報を後世に残し、
別に
知識は善悪を問いません。使い方に
私が得たものは本に残しておきましょう。一文字でも多く、伝えられたならば。
そうして誰かが見つけた時、すぐに解明できないように単語の細かい使い方に気をつけましょう。
ほら、だって――解き明かすのって楽しいでしょう?
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