この親父、厄介すぎる(ミカミカミ)
話は少し
「第五王子も同行するらしいな」
「はい、ササメさん」
ササメ・スダ。精霊術研究所の
「でもアタシがしっかり解決してみせます。人形王子なんて必要ありません」
小さな村で起きている異変。たとえどんなに真相が
「……そうか。成果を期待しているぞ」
「はい!」
育て親である男の
そして村から帰ってきた少女が、報告書を書き上げている最中に進む。
「どうだった?」
「
「そうではない。王子のことだ。意識の回復が見られたらしいな」
男の言葉に、少女の羽ペンの動きが明らかに止まった。
しばしの
「ま、まあ……予想よりはいい王子だったと……思う、ます」
「そうか」
わずかに素の口調が出かけた少女に対し、男は
次に
「どうだった?」
「ウラノスの
「そうではない。王子のことだ。今回も同行したのだろう?」
またもや少女の動きが
「……あ、アタシにとって彼は有益だと判断できます……わよ」
「そうか」
そして貴族裁判が終わり、少女が第五王子の従者になることが決まった後。
「どうだった?」
「まさか城内に魔人が
「そうではない。王子のことだ。従者になったのだろう?」
もしかしてなにか起きるたびに
そんな
「……必要になっただけです」
「そうか」
どちらにとってなのか。それともお
深く
――あれ絶対ヤーちゃん利用して、第五王子で実験できないか
人生全てを精霊術に捧げている男、ササメ・スダ。
彼の現在一番興味深い対象は第五王子であり、
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