美味とは幸福に通ずる(誠の友情は真実の愛より難しい)
かつて旧時代では、未来の食事はキューブや流動食に変化するという予測があった。
中には一日分の栄養素を
不足分の栄養をカプセルで補っていた旧時代において、それは果たして理想だったのか。
スメラギ・
ただおにぎりが
結局、大戦を経た後でも食事風景に変化はない。あるとすれば素材の調達方法と育成くらいだろう。
なお流動食に関しては歯の
開発コストと工場の生産ライン確保が、現状では難しかったらしくお
発展した未来を予測――それは現時点での資源や土地が「そのまま」流用できるかどうかにかかっているのだろう。
世の中というのはほんの少しで
それを解決するのが科学など学問的技術だが、必要な人力と時間が
何千年という積み重ねが、今の生活を支えている。忘れてはいけない事実。
しかし男子高校生にとって、そういったややこしい内容は
お
それだけで幸せなのだ。そこに
「美味しいなぁ」
思考全てが目の前の食事を
わかめと
「ご飯最高」
なんかもう友情とかどうでもいいや――まで考えているかは不明だが、心は確実に満たされていた。
たとえ野菜炒めに使われている豚肉は遺伝子
温かい食事。その
それでも
こうして今日もアミティエ学園の生徒達は、寮の美味しい食事を思う存分味わうのであった。
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