恋の味には鈍きもの(ミカミカミ)
「
きょとん、と目を丸くしたミカ。
問いかけてきたのはオウガであり、
「なんだかんだで周囲に人間が多いだろ? 一人くらいはいるんじゃないかと思ってよ」
クリスがお茶を入れる手を止め、ヤーも
内容
わずかな
「……好みでもいい?」
まさかのミカから発案に、ヤーの集中力が増した。しかしクリスは少しだけ
「おうよ。で、どんなのだ?」
「小さい
「へぇ……年上好きかよ」
にやり、とオウガが意地悪く笑う。てっきり「
再度、クリスの手が止まった。年上。城内にいる女性の大半が十五
そしてヤーは自らの
「五歳前後で会った……
「ふーん……そいつは今どこに?」
「確かアイリッシュ連合王国との交流会の短期留学で来てて……高名な魔導士のお
「ババアじゃねぇかよ!?」
予想外の
クリスも
「いやいや、外見はヤーと同じくらいだったよ? そういえば
「ババアと?」
「
「あ、あともう一人!
「へーえ。ほーお。なるほどなぁ」
にやにやと
多少なりとも
「ま、まあでも……
「ちなみに
「うーん、色で好意や
「だとよ。良かったな」
「なんでアタシに向かって言うのよ!?」
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