第2話 異世界?
さーーー
風が通り抜ける
・・・草原
やっぱり草原・・・
完全に出た外は清々しいほどの風が通り抜ける草原
何もない・・・
「うちゅーーーーーーー!!!!」
叫んでみた。
特に意味はない。
肌に感じる感覚はこれが夢ではないことを教えてくれる
同時にやはり信じられない気分も引きずる
「マジなんだな~」
言葉を漏らしながら周りを見渡す
そしたら、出てきたはずのドアはなくなり
見渡す限り草原という状態であることを知る
「まぁ~俺も大人・・・状況を整理するそんなことができるはず」
そう思い、今までのことを整理した
起きる→ドア開ける→草原→『あなたの力が必要』→今
うん!!
なんだこれ!!!
「普通の思考ではいかんな!!こんなときこそ厨二力!!」
(ここは異世界、俺は召喚された!!そして世界救う!!)
YES!!
考えはまとまったとりあえずどうしよう?
「・・・町さがそうかな?」
落ち着いて次の行動を起こそうとした
「にしても、どこいけば??」
つまずいた。
場所も何もわからないのにどうすれば??
「!端末みるか?」
唯一のヒントの端末を触った
すると
『welcome』
文字と同時に電源がつく
すると画面にはゲームのステイタス画面のような映像が広がる
画面にはタケシとかかれていて横にはLv1と書かれ
さまざまな項目が並ぶ
・ステイタス
・持ち物
・マップ
・クエスト
・呪文
・特技
なんかいろいろ雑だったわりにはこれは親切
(てかこれの電気って??)
疑問に思い調べてみたがバッテリーらしきものは存在せず
画面に表示があるわけでない
(やっぱり異世界設定の物は不思議がいっぱいだな)
思いながらマップをタップした
現在地が赤い点で表示されていて周りには特になにもない
使い方はスマホと同じで指を広げると拡大、狭めると収縮する感じ
全体像をみたら村があった
ムスカ村
(とりあえずここにいこうかな?)
でも方向は・・・
なんとなくその場所をタップすると道案内がはじまった
「おー!!」
異世界ににつかわない現代感・・・
ホント雑なわりに妙なところが良心的
端末を片手にバックを持ったその時
スッ
「かる!!」
先ほどの重さが全くない
「あれ?」
中身を確認
・・・ない!!!
「なんで!?」
持ってきたもの没収とかないだろ!?
「とことんきつい設定な!!」
切れ気味に端末に目を戻す
すると画面にビックリマークが表示されている
「まさか充電切れ?」
嫌な予感しながらマークをタップ
すると持ち物一覧の表が更新されていて
そこに持ってきていたものが表示されている
「ほう?」
これはもしかして・・・
とりあえずカッターをタップ
すると表示が青くなった
そしてバックを調べると
「おぉぉぉ」
カッターが入っていた!
ごめん、俺間違っていたよ!
ご都合主義万歳!!
なかなかの機能、設定に感動しつつ
やっと歩き出すことにした。
まだわからないことの方が多い
しかし、ある程度の親切設計があることに安堵した。
「俺の冒険はここからはじまる!!!」
さーーーー
「よし、歩こ」
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