第4話結果は

結論から言うと魔法は失敗に終わった。

爆発まではいかなかったが、猫を呼び出そうとしたのに何故か猫"の"ぬいぐるみが出てきた。

「失敗…ですね」

リースがそう言うとソフィは明らかに残念そうな顔をする。

「すみません…リース先生に教えてもらったように上手く出来ませんでした」

ソフィが悲しそうに言うとリースは猫のぬいぐるみを拾い、笑顔でソフィに差し出した。

「大丈夫ですよ。これから勉強していきましょう。僕も一緒に頑張りますから」

そう言ってリースは猫のぬいぐるみをソフィに渡し、頭を撫でた。

ソフィの心臓が大きく脈打ったのは言うまでもない。

「あ、あの」

ソフィが何か言おうとするとリースは片付けを始めた。

「後は僕がやりますので、帰って大丈夫ですよ」

リースは背を向けながらソフィに言う。

ソフィはリースに対する感情を抑えきれず声をかけた。

「リース先生!」

今から伝えることを思うと顔が真っ赤になってしまうがそれでも伝えたい。

リースは琥珀色の瞳をソフィに向ける。

「私、リース先生のことが好きです!」

ソフィは顔を真っ赤にして言った。

暫くの沈黙の後、リースは口を開けて…

「すみません、生徒との恋愛はしません」

と、ソフィの一世一代の告白を断った。

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