第4話:辛口女子

「お前のようなやつに抱かれたいと思う女がいると思うのか?」


玉藻の言葉にジルは苛立ちます。


「抱かれたいとかそんなの関係ないね。

 抱くんだ」


ジルはそういって取り巻きのベラの方を見ます。


「まぁ、少なくても私は抱かれたいね」


ジルは嬉しそうに笑います。


「だろ?俺は最強だからな!」


「……そんなに強いの?」


13は嬉しそうに見ます。


「人工のドールの中で最強の部類に当たるステルス機のパイロットなんだぜ?

 お前もドール使いだろ?魔力でわかる」


「そうだね」


「ドールの型番は?」


「フェアリー機だよ」


13の言葉にジルは舌打ちをしました。


「お前も妖精に選ばれしモノなのか?」


「そういうことになるね」


「糞が!俺も選ばれてやるよ!明日の授与式のときにな!」


ジルがそういうと空間を歪ませその中に消えていきました。


「……空間移動術が使えるなんて一応魔力はあるんだね。

 感心、感心」


13がそういって笑います。


「あの君は?」


亜金は13に尋ねました。


「僕の名前は13だよ。それ以上でもそれ以下でもない」


「名前じゃなくて……」


「僕は明日からこの学園の生徒になるんだ

 君たちと同じ枚方エレメント学園の1年生だよ」


「そうなのか?よろしくだな」


玉藻が小さく笑います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る