B級でも、映画は映画
最高の物だけが、最高だとはかぎらない。特Aクラスの道具を使っても、普通以下の出来になることは、ままあることです。超一流の人材をつかったのに! 最高画質の映像を作ったのに! 「弘法筆を選ばず」なんて
ただ……それでも愛して止まない物は、ある。たとえ低予算でも、ついつい観てしまう作品があります。人はそれを、「B級映画」という。B級映画はお世辞にも「凄い」とは言えませんが、独特の空気があり、映画界隈に一種の安息地をあたえています。超有名な名作映画は、確かにおもしろい。おもしろい上、映画自体の地位向上にも力を尽くしてくれています。「それらの作品があるからこそ、映画は映画としての地位を守り、そして、その地位に座りつづけているのだ」と。映画がいまだに廃れないでいるのは、名高い名作たちが映画の基礎を守っているから。その誇りをずっと守りつづけているからだと思います。そうでなければ、一回の料金が2,000円近い(子どもの場合は、半額だと思いますが)映画なんて誰も観ないでしょう。彼らは、映画の守り手です。ですが、その守り手になれなくても、映画の守備範囲を広げてくれている作品もあります。B級映画は、その一部を守っている。「おふざけ」としか思えないような映像、学芸会レベルの脚本、その他諸々。それこそ、よく探さなければ、見落としてしまうような作品がたくさんあります。
僕も正直、B級映画にはそれほど詳しくはないですが、TSUTAYAやゲオでそういうのを見つけたり、YouTubeの動画などでそれらを知ったりすると、何ともいえない気持ちになります。ときには、変な興奮を覚えるときもある。映像の出来はイマイチなのに、
やりたい放題もいいですが、そろそろ食べ放題もしたりところ。
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