悪魔ども、誅伐せん!

 

 

 なんてことだ。

 ここにいる悪魔たちのせいで、彼女たちは体を強打され、艷やかな皮膚がぱっくりと開き、無残な姿で絶命した。赤い身が見え、そこから液がドロドロと流れている。

 彼女たちだけでなく、今にも撲殺されそうな者たちが周りにあちこちにおり、私はもう耐えられなくなって、守るために一匹の悪魔の前に立ちふさがったのだ。


「貴様ら、どうしてこんな残酷なことができる!?」


 悪魔の仲間たちが私に向かって罵詈雑言を浴びせるが、屈してはならない。

 許してなるものか、この私が貴様たちに天誅を下してやる!

 私は腰にいた刀を抜き、悪魔たちに斬りかった!


 厳しい戦いであったが、無事に全員討ち果たした。

 彼女たちを何とか救うことができたのだ……

 だが、油断大敵。

 後ろから棒のようなもので頭を強く殴られ、私はあっけなく脳漿炸裂し、息絶えた。






















「次のニュースです。

 今日の午後2時頃、〇〇海岸にてスイカ星人による大量殺人事件が発生しました。警察によりますと、スイカ割りをしていた人々に激昂して、次から次へと刀で襲い掛かったとのことです。

 その後スイカ星人は、棒を持った少年による一撃で頭を割られ、美味しく食べられました」

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