第2話

 「クロ、私はあなたの話を受けようと思います。ちなみに転移する世界の事について聞いても?」


 「行ってくれるのかい!?本当に感謝するよ!世界とかの話は今からするね。よ~く聞いてね!」


 そういうと、クロは私のいく世界について話し始めた。


………。


 「大体話したけどちゃんと理解できたかな?」


 クロが話した内容をに要約すると、

・私がいく世界は七つの大陸からなるオクノスと呼ばれている。

・中世ヨーロッパ時代ぐらいの文化が栄えている。

・エルフ、ドワーフ、魔族などの種族と共存している。

・様々なモンスターが存在する。 

が存在している。

魔法という存在には、とても興味のそそられた。


 「はい、多分大丈夫です。」


 「理解が早くて助かるよ〜。じゃあ次に、君に加護を授けたいと思いま~す!パチパチパチ~♪」


 「加護ですか?」


 「そうだよ。向こうの世界で何をするにしても力は必要だからね。そこで今回は僕の加護を授けようと思いま~す。ヤッタネ☆」


 正直、得体のしれない物をもらうのは気が引けたので断ろうと思ったけど、なんとなくだけど人間不信の僕でもクロの事を信じてもいいように思えた。もしかしたら、私の人を信じれないと思う心の底には、まだ信じたいと思う心があったのだろう。ありがたく加護は授かろう。


 「ありがたく授かりますね。」


 「よかった~。授かってもらえなかったら、僕はショックを受けていたところだったよ~。ところで快君は向こうの世界で何かやりたいことはあるのかい?」


 「今のところ特には・・・。」


 「それなら世界を旅してみるのはどうだい?オクノスはいろいろな自然や珍しいものがあるし、なにより今の君にはぴったりだと思うよ!」


 旅か・・・。いろいろな場所を見て回るのは魅力的だな。やりたいことは、旅をしながらでもできるしね。


 「世界を廻りながら、自分のやりたいことを探していこう思います。」


 「うん、それがいいと思うよ!・・・そろそろ名残惜しいけど転移してもらおうかな。だけど転移する前に最後に一つだけ。楽しんでね!!」


 「クロの世界を全力で楽しんでくるよ。」


 そういうと快は、クロが作り出した転移門へと足を進めていくのであった。




 

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