人間不信が世界を駆ける

三望

序章

第1話

 「死にそうな顔をしているけど、大丈夫かい?」 


 この世の何もかもに絶望している私、明石快あかしかいに突然誰かが声をかけてきた。誰かと思い見上げてみると、幻かと思ったがそこには年15、6に見える中性的な顔立ちをした青年?が立っていた。


 「君は、誰ですか?」


 私は思わずそう言ってしまった。


 それを聞いた青年?は嬉しそうに、


 「よくぞ聞いてくれました!!僕は名前はクロ、神様やってます!!」


 「・・・は?」


 私は思わず動揺してしまった。いやだってそうでしょ。目の前にいる青年が自分の事を神様だと言っているのだから。


 (いや、自分は神だといいたいお年頃なの「いや君の思っていることも聞こえてるからね?」かも・・・)


 神様でした・・・。


 「大丈夫かい?そろそろ本題に入ろうと思うんだけど・・・。」


 「あ、はい。大丈夫です。大分落ち着きましたので。」


 「切り換え早くてよろしい!コホン、じゃあさっそくだけど明石快君してみない?」

 

 「異世界転移というと、ライトノベルとかでよく書かれているあの?」


 「意外と冷静だね。そうだよ、その認識で間違いないと思うよ。」


 「神と話している以上に驚くことはありませんからね。やっぱり間違っていないのか・・・。でもなんで私が?」


 「君が優しい子なのに、報われない人生を送っていたからかな。」


 「もしかして、私の人生なんか見てたり?」


 「うん、見たよ。君の壮絶なこれまでの人生をね・・・。神の僕でも、正直ヤバいと思ったよ。」


 そうか、私の人生をを見たのか・・・。それならば、クロの話を受けてもいいかもしれないな。もといた場所に戻っても、


 「クロ、私はあなたの話を受けようと思います。ちなみに転移する世界の事について聞いても?」


 「行ってくれるのかい!?本当に感謝するよ!世界とかの話は今からするね。よ~く聞いてね!」


 そういうと、クロは私の行くいく世界について話し始めた。




 

 


 



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