第2話 初期の出撃
最初期の出撃は、自衛隊の哨戒艇や偵察機、民間の貨物船――ずいぶん便数は減ってしまったが――から、目撃情報がもたらされると、当該海域へ向かう。
ヘリコプターを使う場合は、レンジャー部隊と同様に落下傘で降下。
小型艇で向かう場合は、邂逅直前に船から降りて、自らの高速機動装置で接敵する。
フォーメーションを組み、当たれば儲けものの先制雷撃で進路を誘導。
待ち構えていたところでしっかり照準を合わせて砲撃。
胸部装甲を破壊して、速度が落ちたところで強引に乗船。
5人がかりで女海賊を抑え込み、フブキが女海賊の「R-18」に自分の「R-18」をねじ込んで「R-18」すると、女海賊は船とともに溶けてなくなる。
そして周囲に卵が落ちていないか確認し、ミッションコンプリート。
何しろ見た目だけは麗しい少年たちが寄ってたかって、これまた見た目は麗しい少女を「R-18」するわけだから、航空自衛隊の哨戒機からの映像は防衛機密として決して一般公開されることはなかった。
まだ5人しかいない部隊なのだ。
特効のある体液を備蓄するにも限度があるから、現場に出ればツバを吐きかけたりまでして攻撃するわけだが、これでは一見、素行の悪い少年たちが路地裏で何やらするのと変わりない。
また限りある攻撃装備を節約するためと、特に効果が高い攻撃で確実に仕留めるためには、生で「R-18」するしかなかったのだ。
やがて後に「黒服たち」と呼ばれるサツキやムツキ、ナガツキたち。駆逐艦の主力となるアヤナミやシキナミたちも着任し、複数対複数での演習が出来るようになったり、通報を待つだけでなく積極的に哨戒に出ることも出来るようになり、更には商船の護衛にチームを組んで派遣することさえ出来るようになるのだが、それはもうしばらく先の話であり、また駆逐艦が海賊船の巡洋艦級や戦艦級を沈めるには、相変わらず突撃して乗り込んでからの、生での「R-18」が最も効果的なのは変わりないのであった。
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