「ショッピングモールへ」
食事を終えた二人はまだ見終わっていない箇所があったため、水族館内を一緒に歩いていた。さっきまで顔面を涙と鼻水で濡らしていた雄二は鼻の赤みがまだひいていなかった。
「でも雄二があんなに泣くことがあるなんて意外だったな」
「やめてくれよ、恥ずかしくて思い出したくもない」
「良いじゃないのよ。あんな風に泣く男の子は私は結構好きだよ。周りからの目は凄かったけど」
「ひぃ、やめてー」
「私ももらい泣きしちゃいそうだったよ」
雫はニヤニヤ顔である。
「仕方ないじゃないか。あんな風に言ってくれたのは雫が初めてだったんだ」
「そうなんだ。それじゃあ雄二の初めてを私が貰っちゃったってことになるのかな」
「言い方が卑猥すぎるだろ」
「そう?雄二が勝手な想像をしてるだけじゃない?」
「ぬぅ・・・」
雄二はこれ以上何かを言うと墓穴を掘ることになりそうだったため、ツッコミを入れるのを辞めた。
そして、二人は客を180度囲むようになっているマグロの大きな水槽があるエリアへたどり着いた。
「凄いよ。マグロたちが私たちを囲むように一生懸命泳いでる」
「はしゃぎすぎだよ雄二」
「だって凄いじゃないか。見ていて飽きないよ」
「そうだね」
「マグロはこんなに泳いでて飽きないのかな」
「マグロにそういう感情はないんじゃないかな。泳ぎ続けないと死んじゃうし」
「だとしてもだよ。多少はそういう人間的な感情はあると僕は思うんだ」
「うーん・・・どうなんだろうね」
雫は少し困ったような表情になった。
その後、二人はマンボウやサメ、クラゲの水槽などを見て、水族館内を大体周り終えた。
「この後はどうする?」
水族館から出たところで雄二は雫に問いかける。
「うーん、まだ2時かぁ。帰るのには早いね」
「どこか行きたいところある」
「そうだなぁ、ショッピングでもしたいかも」
「分かった。そうなると、近くにショッピングモールがあった気がするからそこで良いかな」
「うん、良いよ」
「それじゃあマップで検索するか」
雄二はスマホを取り出してマップのアプリを開き、そこを検索する。ここからは徒歩10分くらいの場所でかなり近かった。
二人はマップの指示通りに歩いていき、目的の場所に到着した。かなり大きな建物で、団地マンション10個分ほどの広さである。
中へ入ると、二人は入り口付近に置かれている店内マップを見に行った。
「どこに行く?」
「やっぱりショッピングモールに来たんだから私は服を見たいかな」
「了解。でも服屋はいっぱいあるね」
「だったらレディースとメンズの両方があるこの店で良いんじゃない」
「そうだね」
二人は雫が提案した場所に向かった。それは4階のエレベーター近くにあった。
「お、ここだね」
雄二は外から中を見回した。見た感じ通路は狭いが、その分品ぞろえはかなり良さそうだ。
「わぁ、色んなものがある。凄いなぁ」
中に入った雫は目を輝かせていた。そして、早速自分の気に入りそうな服を物色するのであった。
そんな彼女の様子を見て雄二は
(雫って服とかに興味があったんだな・・・それじゃあ選んだプレゼントは失敗かも・・・・)
と後悔をしていた。雫はファッションとかには興味がないと思っていたため、今回はライトノベルと言う誕生日プレゼントにしては異質なものを用意してしまったのである。
「ねぇねぇ、これ私にどう?」
「どれどれ?」
雫が持ってきたのはフリルの付いたピンク色のワンピースだった。
「うーん、雫にそれが似合うかどうか僕にはよく分らないけど、そういう服を着ているところも見てみたいな」
「そこは嘘でも私に似合うと言って欲しかったかも」
「あ、すまん、でも雫がこういう服を着ているところを見てみたいというのは本当だよ」
「そうなの?ならちょっと着てみようかな」
雫はワンピースを持って試着室へと入っていった。雄二は雫が着替え終わるまで試着室の近くにあるベンチに腰掛けて待つことになった。
普段雫が着てくるような服は、今日の服装も含めてボーイッシュ寄りなものが多く、雄二は雫が女の子らしい服を着ている姿を見たことが無かった。そのため、雄二は雫が着替え終わるのをワクワクしながら待っていた。
しばらく待っていると、雫は着替えが終わったらしく、試着室のカーテンを開けた。そしてクルリと一回転してその姿を雄二にお披露目するのであった。
「どう?似合う?」
雄二は言葉を失った。その可憐な見た目に圧倒されたからだ。
ピンク色のワンピースは雫の美貌にかなりマッチしており、彼女の姿はとても可愛らしく、どこか素朴さを感じる。
彼女の普段のボーイッシュな恰好と、今の女の子らしい恰好とのギャップに雄二の頭はクラクラとし、鼻息も若干荒くなっていた。
そんな雄二の様子を見て雫は心配になっていた。雄二が黙ってしまったのは自分にはこの恰好が似合っていないからだと思ったためである。
「もしかして、似合ってない・・・?」
雫は暗い表情でそんな事を言う。それを聞いて雄二はようやく我に返り、急いで雫の言ったことを否定した。
「い、いや、凄く似合ってるよ」
「本当に?そう言ってくれるのは嬉しいけれど、何も言ってくれないと不安になっちゃうんだからね」
「ごめんごめん、でも本当に似合っているよ。雫がもっとそういう格好をしているのを見ていたいくらい」
「そんなに絶賛してくれるとは、それじゃあ思い切って買っちゃおうかな」
「良いと思うよ。でも雫に合う服がまだ他にあるかもしれないな」
「そうだね。だったら他にも色々試着してみようっと」
雫は駆け足でその場を後にした。
雄二がそのまま待っていると、雫は何着か服を持って帰ってきた。
「いっぱい持ってきたなぁ」
「そりゃ色々試してみたいからね」
雫は試着室に入って次々と着替えていった。その度に雄二へ試着した自分を見せるのであった。
「これはどう?」
「お、よく着てるボーイッシュな服装か。やっぱり雫にはこういうのも似合うね」
「嬉しいことを言うじゃないの」
△△△△
「それじゃあこれはどう?」
「チャイナ服とはまた攻めたね。でもごめん、ちょっとこれは違うと思う」
「そっか、これはあまりお気に召しませんか」
「やっぱり雫には普通の服が似合うと思うよ」
「分かった」
△△△△
「これはどうかな?」
「警察官の制服じゃないか。完全にコスプレだし、何でこんなものが置いてあるんだよ」
「あんまに合ってない?」
「いや、これは結構ありかも・・・」
「えー、雄二ってそういう趣味があるの?」
「違うわ!雫に似合ってると思っただけ」
「そう?でもこれは流石に買えないなぁ・・・」
「何で持ってきたんだよ」
こんな感じに持ってきた服を大体試着し終えると、結局は最初に着たワンピースを買うことにしたのであった。
雫はそれを持ってレジへと進み、購入し終えると紙袋を持って雄二の元へと帰ってきた。
「それじゃあ次は雄二の服だね」
「え?僕は良いよ」
「私が着替えているのを見てるだけじゃ面白くないでしょ」
「でも結構楽しかったよ。良いじゃんこれで終わりにして」
「ダメだよ。それじゃあ私が雄二に似合いそうな服を選ぶからそれを着てってね」
「えぇ・・・それは雫にちょっと悪いよ」
「良いから良いから、ちょっと待ってて」
雫は雄二をその場に残して彼に合いそうな服を適当に物色した。
数分くらい経過した後、雫は数着の服を持ってきた。そして、そのうちのジャケットとズボンのセットを雄二に渡す。
「それじゃあまずこれを着て」
「え?流石にこれは似合わないでしょ」
「ものは試しだよ。とにかく着てみて」
「うーん・・・」
雄二は渋々それを持って試着室へと入っていった。
しばらく経って着替え終わり、雄二はカーテンを開けた。
「どう?似合ってる?」
雄二が今着ているのは肩から金属製のトゲのようなものがいくつも生えた黒の革ジャンと黒のズボンである。
それを雫はジーっと見た後、噴き出した。
「ぷっ、う、うん凄く似合ってるよ」
「笑ってるじゃん。もしやふざけて選んだな!」
「アハハハハ、ダメだ堪えきれない」
「いや、真面目に選んでくれよ。この恰好で出てくるの滅茶苦茶恥ずかしんだからな」
「ごめんごめん・・・・クフフ、アハハハハ」
「いつまで笑ってるんだよ。着替えるからな」
雄二は元着ていた服に着替え、何ともいえない表情で出てきた。
「ひどい目にあった・・・」
「それじゃあ次ね」
「えぇ、やだよー」
「次は真面目に選んだ奴だから。ほらこれね」
「本当だろうな」
雄二は訝しげな表情で試着室へ入って雫に渡された服に着替えた。
「どうだ?」
雄二が今着ている服は薄く茶色いトップスと青いジーパンと言う少し地味目なものであった。彼の顔と背丈に合った組み合わせで、違和感が無かった。
「やっぱり雄二はそういうのが似合ってるよ」
「そうか?自分ではよく分らないな」
「少なくとも私から見たら凄く良いよ」
「うーん・・・確かにそこまで言われると似合ってるように見えてきたかも」
「でしょ?私はこういうセンスは良いからね、まぁさっきの革ジャンは論外だけど」
「何で持ってきたし」
その後も雄二は雫が持ってきた服を色々試着した。その末、雄二は2番目に着た服を購入することにしたのであった。
気に入った服を買う事のできた二人はモール内を適当に歩いていた。すると、偶然ゲームコーナーの近くを通りがかった。
雫はキラキラと輝かせた目でその中を覗いていた。
「ここでちょっと遊ぶ?」
雫のそんな様子を見て雄二はそう提案した。雫はそれに「うん!ちょっと遊んでいこう!」と元気よく返事をした。そして真っ先にあるクレーンゲームの方へと一目散に進んでいった。何事かと雄二はそれを追いかけると、雫とクレーンゲームのガラスに張り付いて中の景品をジーっと見つめていた。
(何か欲しい景品でもあったのかな)
雄二が中の景品を見て見ると、それは「魔法少女みか」というアニメの主人公である「みか」のフィギュアであった。ディスプレイとして置かれているフィギュアの方も見てみると、それはゲームの景品にしては毛先までしっかりと造形されていて、割と完成度が高いのである。
「おーい雫」
「え?」
「流石にガン見しすぎだと思うぞ」
「あ、そうだね・・・」
雫は恥ずかしそうにガラスから体を離した。
「あれが欲しいの?」
「うん、だって凄く可愛いじゃないの」
そう言って雫はまた景品をジーっと見つめていた。
「雫ってもしかしてフィギュアとか結構集めてる?」
「そりゃもう、気に入ったアニメのフィギュアはよく買ったりするよ」
「へぇ、ちょっと意外かも、雫はそういうのを買うタイプじゃないかと思ってた」
「確かに女の子が美少女フィギュアを買うなんて珍しいかも。やっぱり変なのかな」
「別に良いんじゃないかな。よく男性アイドル好きな女の子がポスターを買ったりするでしょ。それと同じようなもんだよ」
「そうかな」
「うん、全然普通だよ」
「なら良かったぁ」
クレーンゲームの方に向き直った雫は、早速鞄から財布を取り出した。そして100円玉を取り出してコイン投入口へと入れる。
「取るぞぉ」
アームを慎重に狙った場所まで動かした。アームは下がっていき、滑り止めの付いた二つの棒の間で橋渡しのようになっている景品を掴んだ。すると、アームはほんの少しだけ景品を動かしたかと思えば、直ぐにするんと抜けていった。
「なにこれー、こいつ掴む気あるの!?こんなの詐欺じゃない!」
「いや、クレーンゲームなんてこんなもんだから仕方ないよ」
「うぅ・・・こうなったら取れるまでやってやろうじゃないの!」
「やめた方が良いと思うぞ」
「いいや、絶対にとってやる」
500円入れると一回無料になるため、雫は一気にコインを突っ込んだ。
(もう嫌な予感しかしないよ・・・)
あれから何分くらい経っただろうか。景品は本当に少しづつしか動かず。雄二が何度も止めようとしていたが、ムキになっていた雫はそんなことを構わずどんどんコインを投入していった。雄二はこんな短時間で大金が溶けていくのを目撃したのは初であった。
「なぁ雫、もうやめようよ。もうどれだけ使ってるんだよ」
「いや、ここまできて引き下がるわけにはいかない。絶対に取ってやる」
「やめといたほうが良いよ。これ以上やってもお金が減るだけだって」
「だって、だって・・・」
「うーん、困ったなぁ」
雄二はここであることを思いついた。というより何故もっと早く思いついても良かったことである。
「ちょっと待ってて雫」
「どうしたの?」
雄二は雫を残して駆けていった。
そして、雄二はゲームコーナーの店員を連れてきたのであった。
「あの、これがいくらやっても取れないんです」
そう雄二が言うと、店員は景品を取れやすい位置まで動かしてくれた。それが終わると「頑張ってくださいね」と言い残して、店員はその場を後にした。
「ほら、これで取れやすくなったよ」
「そうだけど・・・何だか敗北感が凄い」
「そうか・・・」
雄二は少し考えた後、ある提案をする。
「それじゃあ今回は引き分けって言うことにしたらどうかな」
「え?」
「最終的に店員さんの手を借りることになっちゃったけど、それが出来たのは雫が頑張ったお陰なんだからさ」
「そうだけど・・・うーん・・・」
雫はしばらく悩んでいたが、その後「そうだね、今回はそういう事にする」と納得した。
そして、最後のコインを入れてアームを動かし、景品をゲット・・・・・・・
できなかった。
「なにこれ!動かした意味全然ないじゃん!!」
「おいよせ雫!!」
雫が台を叩こうとしているのを雄二は必死で制止した。
その後、再度店員を呼んで動かしてもらい、ようやくゲットすることができた。ゲットし終えた後は、もうこれ以上ここにいるとまた雫が他の物に目移りする危険があるため、雄二は雫を連れて別の場所へと向かった。
目的の景品を取ることができた雫はホクホクとした顔で歩いていたが、雄二は終始ハラハラとしていたため、疲れた表情をしている。
そうして大体興味のある場所を見ることが出来た二人は、休憩のためにフードコートで休んでいた。ラーメンやハンバーガーなど色々な店があったが、取り合えず二人はデザートの店でそれぞれクレープを購入して食べていた。
「今日は良いものが手に入って良かったぁ」
「雫の買ったワンピースは今後着たりするの?」
「何で?」
「また見たいなぁと思って」
「余程気に入ってくれたみたいだね。良いよ。次一緒に遊ぶとき着て行ってあげる」
「お、それは嬉しい」
ここで雄二はふとある事を思い出した。それから自分のリュックをガサガサを漁り始めた。
「雫、言いそびれちゃってたけど誕生日おめでとう。はいこれプレゼント」
雄二はリボンで包装された紙袋を差し出した。
「え?ありがとう。嬉しいな。開けてもいい?」
「もちろん」
雫が紙袋を開けると、中からは「疾風ロマン」という題名のライトノベルが出てきた。
「なにこれ、ラノベ?」
「そうだよ。でもごめんね。雫は服とかに興味あるとか知らなかったから、誕生日プレゼントにしては変なものを用意しちゃった」
「全然大丈夫だよ。それでこれはどういった内容なの?」
「主人公であるハヤテが闇の力を手に入れて、敵をバッタバッタと倒すという内容だよ。結構ベタだけど僕の一押しなんだ」
「へぇ、面白そう。帰ったらゆっくり読ませてもらうね」
雫は嬉しそうに本をバッグにしまった。
雄二はここでスマホを取り出して現在の時間を見た。
「あ、もうこんな時間だ」
時刻はもう16時を回っていた。
「そろそろ帰らないとだね」
「え?何で?」
「何でって、もうそろそろ雫のご両親も帰ってくる頃でしょ」
「あぁ、そういう事ね」
雫の表情は急に曇り始める。雄二はそんな雫の顔を心配そうに覗く。
「どうしたんだ雫。ご両親と喧嘩でもしたのか?」
「いや、そういう訳じゃないんだ」
「ならどうしたって言うんだよ」
「実はね。今日はうちの両親、帰ってこないんだ・・・」
「え、どうして?」
「なんだか仕事が立て込んでいるらしいんだ。だから今日の朝、これで好きな物を食べなさいってお金を渡されたよ」
「そうだったんだ・・・」
雫の目は少し潤んでいるように見えた。
「お母さんとお父さんは私の事どうでも良くなっちゃったのかもね」
「そんなこと・・・」
雄二は雫にかける言葉が見つからなかった。彼が家に帰れば必ずと言ってほど母親が迎えてくれ、夕食の時間には大抵父親が帰ってくる。そのため雫の気持ちを理解するという事は難しい。そんな雄二がやたらな事を言っても慰めにもならないのである。
(僕はどうすればいいんだ・・・)
雄二は自分が雫のために何かできることはないかと考えた。
「なぁ雫」
「ん?何?」
「雫はご両親の事は好き?」
「え?どうしたの急に」
「良いから答えて」
「まぁ、あんな両親だけど・・・やっぱり大好きだよ。これはどうしようもないんだよね」
「だったらさ、僕と一緒にご両親へ頼まないか?もっと雫と一緒にいてあげてくださいって」
「そ、そんな・・・」
雫はしばらく黙り込んだ。
「何で雄二がそんな事を?」
「僕も何か雫の役に立てないかと思ってね」
「でも・・・そんな事をうちの両親に頼んでも無駄な気がするよ」
「なら一度でもそんな事頼んでみたことはあるの?」
「そりゃ、やったことは無いけど」
「だったら、一回ダメもとでやってみないか?もちろん強制なんかしないよ。意見の一つとして流してくれて構わない」
「うーん・・・そうだなぁ・・・」
雫はどうしようかと考え込んだ。そうしてひとしきりに時間が経って、雫は結論を出した。
「うん、それじゃあ雄二の提案に乗ってみようかな」
「そっか、なら僕もやるからには真剣にやらせてもらうよ」
「実は私も何度かそんな頼みごとを両親にしようとしたことが何度かあったんだよね。だけどどんな反応されるか怖くて出来なかったんだ」
「そうだったんだ」
「でも雄二と一緒ならそんなに怖くないかも」
「ならどうしよう。今日雫のご両親が待ってるまで雫の家で一緒に待つようにする?」
「え?今日やるの?」
「そりゃできるだけ早い方が良いからね」
「でも、うちの両親が帰ってくるのは多分深夜だと思うよ」
「それでも良い。僕はいつまでも待てるよ」
「うーん、でも・・・そうだなぁ、だったら雄二に頼んじゃおうかな」
「よし、分かった。それじゃあうちの親に遅くなるって連絡しておかないとだね」
クレープを食べ終わった二人は、ショッピングモールを出て最寄りの駅へと向かった。
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