三節 「時間と目的」

 星がきれいなカーテンのように空を彩る。

 この街は星空がきれいだとも言われている。

 都会なのに、星がきれいに見えるのは珍しい。

 私がこの街に来た理由は、ある目的のためだ。

 それは、誰しも一度は考えたことがあることだと思う。

 でもすごく難しいことだ。

 しかし、時間は無限にあるわけではなく、限られている。

 だから私は突然一人で旅を始めた。

 自由奔放な性格だから、突然そんなことをしても誰も不思議に思われなかった。   

 友達にも親にも私が旅に出た本当の理由は話していない。

 私はある時から、「時間」を大事にするようになった。

 ある時から私の人生観は変わった。

 時間がある限り出来ることはなんでもしようと思った。

 悲しむことはよそうと思った。

 それは時間を無駄にしているから。

 だから、毎日を楽しんでやろうと思った。

 都合がよすぎるのはわかっている。

 でも、私は頑張りたいと思っている。

 キセキを集めているのもその大きな目的のためだ。

 今の世の中、キセキは高ければ高いほど望みが叶うのだから。

 どんどんポイントがたまっていくことが楽しかった。

 ゲームのように貯めていくこと自体が楽しかった。

 キセキポイントの上限はない。死ぬまでいくらでも貯めることができる。

 キセキを貯めるのは心が痛かった。当時のあの事を思い出してしまうから。

 でも今では続けてよかったと思えるように少しずつなってきた。

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