第3話 参

ゼッジュの森から抜け出そうとしていまして、

ひたすら歩き続けている美雪です。


『これだけ歩いているのにどうして抜け出せる事が

出来ないのよ、全くもう』


一体いつになったら、ゼッジュの森から抜け出せるのでしょう。


しばらく歩いているとまたしてもジェラドルマと鉢合わせしているのです。


「おぅっ、美雪じゃないか、そんなに疲れていてどうしたんだ?」


美雪は汗を掻いているのですが、額から汗がつたって流れ落ちていまして、

本当に汗のせいでびっしょりでどうしようもないのです。


「本当にこの森から抜けだせないのね」


「そうだろう、そうだろう、簡単には抜け出せないな」


「ジェラドルマ、私の事を助けてくれない?」


「助けてやってもいいが、条件があるな」


「条件って何よ?」


「美雪が穿いているパンツを見せて欲しいなっ!!!」


「ごめんなさいっ、好きでもない人に見せるつもりはないです」


「なら、一生、ゼッジュの森で彷徨っているしかないよな」


「うぅぅぅぅぅ…………」


美雪はどうしようかを悩んでいるのです。


流石にこのまま彷徨っているというのは良くないから、

ジェラドルマに助けて欲しいって言うのもあるのです。


ジェラドルマに助けてもらうには穿いているパンツを

見せないといけなという条件はあるのです。


『穿いているパンツを見せるって嫌っ』


「ごめんなさい、出来ません」


「そうか、それは残念だな」


「それでは」


美雪はジェラドルマと別れて再び、一人でゼッジュの森から

抜けようと必死に歩いているのでした。

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