第24話 愛撫していいですか?

「ごめんなさい。……失礼……します。」


 少年は小さくそう言うと、目の前のベッドに腰かけて座る少女の下半身に近寄りました。そして、制服のプリーツスカートの上から少女の足に抱きつきました。


「! 」


(しんちゃん、来た~~~~~~~! )


 結果的には自ら誘ったことになるとは言え、予測はついた筈の少年の行動でしたが、やはり異性から下半身に抱きつかれることには覚悟がいります。


 少女は少しの後悔と、恐怖と驚き、そして少年に対する信頼感の狭間で、大波にもてあそばれる小舟のような心境でした。


(……な、なんか、こわい……でも、しんちゃんだから……しんちゃんも、きっと、ずっとずっと我慢してきたから……。わたしも、我慢、我慢、……う~。)


 そんな少女の心境には関係なく、官能の衝動に突き動かされた少年は、本能のままに動き、何度も何度も少女の太腿に頬ずりしました。


 そして、少女の下半身に手を回しスカートの上からお尻を撫で回しつつ、少年は頬ずりしながら顔をだんだん上に上げていき、少女の大事なところに、少女の股間に顔をうずめました。


(……しんちゃん、わたしの足にさわってる……しんちゃんの顔が……。う~、3てん141592……、ひとよひとよにひとみごろ……、羊が一匹、羊が二匹……。なくよウグイス平安京、いいくにつくろう鎌倉幕府……。う~。……で、でも、いきなり最初が足から? ……下半身からっておかしくない? )


(女の子の体はなんて柔らかくて気持ちいいんだろう。スカートの上からも太腿の柔らかさがよく分かる。……でも、順序で言えば、いきなり足から抱きしめるっておかしくない? でも、理恵子が顔を塞いでるし……仕方ない……よね。)


 少年の顔には、小刻みに震える少女の震えが直に感じられました。それがまた少年を興奮させていきます。


 更に、少女の甘い香りが染み付いたスカートのサージ生地が、心地よく少年の顔肌を刺激して、少年の下半身は痛いほどズキズキと疼き始めました。


(どうしよう……しんちゃんの顔が……恥ずかしい……どうしよう……でも……なんか、ワンちゃんみたいに、わたしの足に甘えてじゃれついているのかな……ちょっと、子供みたいで、可愛い……。)


(今、ぼくは理恵子の大事なところに顔を埋めているんだ! 理恵子の香りがどんどん、どんどん、ぼくの中に溢れてくる! う~、このまま、スカートの中で遊びたい! )


 スカートの上からの頬擦りする愛撫に満足すると、次に少年は、少女のスカートをゆっくりとめくり上げました。スカートをめくり上げた瞬間に少女の体がピクリとしましたが、少年に行動を躊躇させるには及びません。そこには夢にまで見た少女の純白のスリップが控えていたからです。


(え! えっ! えっ! ……しんちゃんが、……今度は、スカートの中に来た……どうしよう! どうしよう! わ~~~~~~~! しんちゃんの鼻息~! )


(ス、スカートをめくった~! 理恵子のスリップだ。理恵子の太腿を綺麗に包んでいる、理恵子が今、身に付けているスリップだ! )


 真っ白い中に光沢のあるきれいなスリップの裾には、ふんだんにあしらったレース模様がとても美しく輝いていました。少年はそのスリップの上から、また少女の両足に抱きつき、少女の股間に頬ずりし愛撫しまくりました。


柔らかく伸縮性のあるポリエステルのトリコット生地が、少女の太腿にテロンと乗っかり、ドレープを付けながら少女の下半身を型どっています。少年は堪らず少女の下半身に顔を沈めていきます。


(しんちゃんがさわってる……なんか……なんか……なんか変だよ……なんか熱いよ……じんじんしてきた……どうしよう……。)


(あ~、夢にまで見たスリップ姿の理恵子の下半身に、今、ぼくは頬ずりしている。夢じゃないんだ。これは現実なんだ。理恵子の温かい太腿なんだ。……許されるなら、ず~っとこのまま、こうしていたいよ! )


 制服のプリーツスカートがばさりと落ちてきて少年の体を包み込みました。スカートの中に包まれ、少女のかぐわしい体臭がより一層濃密になっていき、その香りの中で少年はますます興奮しました。


(やだ! そこ、臭いよ! 汗かいてるから……。蒸れてるし……、……しんちゃん、だめだよ……恥ずかしい……そんなに……。)


(スカートの中で……真っ暗なのに、すごく安らぐ……ずっとこうしていたい……理恵子の汗が、匂いが、どんどん濃厚になって、むんむん、ムンムンしてくる。なんて幸せなんだ! )


 足全体を愛撫しながら、少年はスリップ越しに少女の腰部に顔を埋めていました。


 少女は、少年の顔が腰まで上がってくると、若干腰を引きましたが、お尻に回った少年の腕が少女の腰の動きをしっかりと抑え込んでいました。


 しかも、少年の手のひらが少女のお尻をつかんだ瞬間、少女はお尻から頭に電流が走ったようなしびれを感じてしまいました。


(んっ……だめ! 痴漢! じゃない……しんちゃん……お尻……な、なに……ゾクゾクしちゃう……あぁぁぁ、変になっちゃう……なに、これ……。)


(理恵子のスリップのこの奥に、理恵子の大事なものがある。僕を狂わせ興奮させる、理恵子のこの匂いの元が、この奥にあるんだ! )


 ひだプリーツに守られた少女のお尻の部分では、少年の手のひらが動き回り、プリーツの上から少女のお尻を撫で回しています。


 少女のお尻は意外にふっくらとした安産型で、少年の手のひらいっぱいに肉感を感じさせてくれています。そして、少年は顔と上半身全体で少女のスリップをまさぐりつつ、次第にそれを上へ上へとずり上げていきました。


(やだ、やだ、やだ、パンスト、臭いよ、臭いよ……そんなとこ、……ムリムリムリムリムリ~! )


(理恵子のパンストだ。理恵子の肌にいつも密着して、いつも理恵子の汗と匂いにまみれている黒のパンストだ! )


 少女は黒のスクールストッキングを穿いていたので、生足に直接の愛撫はできなかったものの、それが余計に少年のフェチな心を刺激しました。


(純白のスリップの下に、この黒いパンティストッキングが、なんていやらしく見えるんだろう! )


 スリップの裾レースを顔全体に絡めながら、パンストの上から少年は少女の股間の恥ずかしい匂いを嗅いでいました。それはもう理性のかけらもない純粋フェチな行為でした。


(やだ、……しんちゃん、そこ、臭いよ、蒸れてるよ……だめ、だめ、だめ、ダメダメダメダメダメ……。)


(すごい蒸れている。理恵子の股間がじっとりとして、パンストの中で蒸れ蒸れになっている! たまらなく臭い理恵子の汗の匂いが最高に興奮するよ~! )


 少女の太腿は固く閉じていましたが、少年の顔面がそこに分け入ろうとグリグリと鼻先を押し付け、次第に少女の太腿の扉が開きつつありました。


少年は、少し開いた太腿に顔をぐいっと押し込みつつ、同時に少女のお尻をまさぐっていた両手も、タイミングを合わせるようにお尻の両頬を掴んで、ぐいっとお尻を引き寄せました。この前後からする動きで、遂に少年の鼻と口は少女の大事な秘所に迫りました。


「……あっ! 」


 驚いたような少女の溜め息は少年を更に興奮させました。パンティのクロッチとパンストの薄い生地を隔てて、遂に少年は、まだ誰も触れたこともない15歳の少女の花園に間接的ながら到達しました。


 そこはムンムンする汗の匂いだけではなく、明らかに何か別物の、性欲を刺激するような香りが充満していました。


「あんっ……そ、そこは……あっ……。」


(しんちゃん、……だ、だめ……わ、わかんない、……な、なに、これ……おかしくなっちゃう……。)


 少年はお尻を掴んだ両手に更に力を加えつつ、パンスト・クロッチ越しの少女の大事なところに何度もキスをし、吸いあげました。その都度、少女の体もビクッビクッと反応があるのが分かりました。


「んん……ん……はっ……はっ……んんっ……。」


 既にその頃には少女の腰ももはや半ば浮き上がり、太腿は少年の頭を迎え入れて完全に開ききっていました。枕を抱き抱えていたはずの両腕は、片腕をベッドの上に落とし、崩れ倒れてしまいそうな体をかろうじて支えていました。


「……あっ……あん……んんっ……。」


 少女の吐息は少年の興奮をより一層増幅させるだけの効果しかもたらしません。でも、その効果は絶大でした。


(あ~! りえこ~! りえこ~! 理恵子のオマンコに僕はキスをしているんだ~! )


 濃紺の制服スカートの暗闇の中で、少年の視界にはスクールパンストの股間のマチの状態も、パンティのクロッチの状態も、ほとんど何も見えません。


むしろ少年は瞳を閉じて、鼻先と唇に感じる少女の柔らかい陰唇や恥丘の膨らみを感じて、視覚以上の五感すべてに感じる少女の肉感に、これまでに経験したことのない、より一層の興奮を手に入れていました。


「あっ……ぁぁ……んんん……。」


 少年は無意識の内に舌を出して、パンストとパンティ越しに少女のあそこを舐めまくっています。更に唇で勢いよく吸引し吸い上げています。更に更に、舌先を固くとがらせて、クロッチの真ん中をつんつんと突き上げます。


「……んんん、……んっ……ハッ、ハッ……。」


 少女も今までとは違うような舌先や唇の色々な感触を感じてしまったのか、時折、体をビクッビクッとさせています。


(チュバッ、チュバッ、レロレロ、ツンツン、レロレロ……。)


「ハッ……ん……んん……ハッ……ハッ……。」


少女の息づかいが次第に強く、短い間隔になっていきます。


「ハッ、ハッ、ハッ……んっ……ハッ、ハッ……。」


 少女の部屋は、静かな吐息と、ひそやかな舐めるようなかすかな音のみ……濃紺のブレザーの少女が顔を覆うようにクッションを抱きしめて固まり、その少女の濃紺のプリーツスカートの中に潜り込むように少年が身体を横たえています。二人の男女は動きもないまま、静かにそこにかたまったようになっていました。

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