第26話 やりすぎた少女

(これまでのあらすじ……)


愛するおばさんとの辛い別れを経て、大人の階段へ一歩を踏み出した少年の前に気になる女子生徒が現れます。少年は中学生活の中で、次第に少女への思いを募らせていき、そして、少年の告白を受けてふたりは同じ歩みを始めます。しかし、少年には少女には言えない淫らな性癖があったのです。ある日のこと、ふたりはいつものように放課後の時間を少女の部屋で過ごし、少女が忘れ物をコンビニへ買い物に行った隙に、とうとう少年の悪い性癖が出てしまいました。少女の下着をあろうことか盗んでしまったのです。そして遂にその少年の性癖が少女の前にさらされる時が訪れたのでした。しかし、少女の反応は少年の想定を遥かに飛び越える有り得ない蛮勇で少年に応えました。少年は少女の勇気に気おくれしながらも少女の下半身へと抱きつきます。しかし、興奮しすぎて我を忘れた少年は、少女への激しい愛撫をやり過ぎてしまい、途中で気づいた少女から突き放されてしまいました。でも、その際に少女は思いがけず少年のモノを見てしまいました。


**********


 少女に突き放され、床に転んだ少年は、思わずパンツを引き上げました。少女もスカートの中に手を入れてさりげなくパンストを引き上げました。


(ど、どうしよう……ちょっとだけど……しんちゃんの……見ちゃった! ……どうしよう! ……。)


 しばらく、ふたりとも無言で固まったあと、沈黙に耐えかねたかのように、先に少年が言葉を発しました。


「ごめん、……ぼくは、……ぼくは、どうしようもなく、いやらしいんだ。……自分でも分かっているのに、我慢できなくなっちゃうんだ。」


 少女は、恥ずかしそうに、ベッドの上に腰掛けた状態のまま、制服のスカートの上に両手を置いてじっと少年の話を聞いています。真っ赤な顔で少年は話を続けます。


「理恵子と一緒にいると、どんなときも、どんなことも、なんでもすべてが楽しく過ごしていられるのに……。」


少年はそこで言葉を止めました。でも、意を決したかのように言葉を続けます。


「……でも、……でも、自分の部屋で、ひとりになると理恵子のことばかり考えて、……それも、いつもいやらしいことばかり考えて、……理恵子とキスしたくて、……理恵子を抱きしめたくて、……そんなことばかり考えて、……ごめん。」


(しんちゃん……。)


 少女はちょっと顔を赤らめたようにも見えましたが、ふいに腰かけていたベッドから降りて、少年のそばに近づいてきました。


「わたし、知ってたよ。……しんちゃんが、エッチなのも、……そのくせ、自分からキスもできないへたれで、意気地なしで、根性なしで、……わたし、みんな知ってるんだから。」


 少年は、驚いたように少女を見返しました。


「でも、ひとりになって、わたしのことばかり考えてくれてるのは、しんちゃんがわたしのこと、大好きに思ってくれているからだよね。……それに。」


 少女はそこで少し間を置いてから話を続けます。


「それに、……わたし、見たの。……しんちゃんが、私の制服をギュッと抱きしめて。……小さくて聞こえにくかったけど、何度も私の名前を呼んでくれていた。」


(え! 見られていたの! )


 少年は今更ながらに顔が真っ赤になって、恥ずかしくて恥ずかしくて部屋から逃げ出したくなりました。でも、少女がすぐに言葉を継ぎました。それは、少年の意図するものとは反対の意味のものでした。


「わたし、ほんとに嬉しかった。……しんちゃんは、わたしのこと、こんなに好きでいてくれた。……そう思って、ほんとに嬉しかった。」


「ごめん! 」


 少年はうなだれたまま、思わず両手をついて叫びました。


「ううん、違うの。ほんとに、嬉しいの。」


 少女は真実ほんとうに嬉しそうに少年の目を見て話を続けます。


「……だから、……だから、恥ずかしがらなくていいよ。……しんちゃんが、そんなに、わたしのことを好きでいてくれて、わたし……とても嬉しいの。……しんちゃん、ありがとう。」


 少年は驚きました。今まで地獄の谷間に転げ落ちているつもりであった少年は、思いがけぬ天使からの救いの手を差し伸べられて、その手に免罪符までも握らせてもらったのです。


 そして、少女は更に喜びの言葉を声にして伝えてくれました。


「……だから、わたし、ほんとにしんちゃんにお礼がしたい、うまくできないけど……しんちゃんに喜んでもらいたい。」


 そう言うと、少女は、少年の方ににじり寄って来て、少年のパンツに手をかけました。


「えっ! 」


 つい、少年は声を上げてしまいました。でも、少女は顔を上げると、微笑みながら軽く首を横に振り、そのまま一気に少年のパンツを下げました。


(あわわわわ……り、理恵子!い、いったい、な、何を!)


 そこに現れたのは屹立する少年の肉棒です。一瞬、驚いたように顔を引きかけた少女でしたが、すぐに意を決したかのように、少年のその禍々しい肉棒にけなげに立ち向かいました。


既に半勃ちくらいにおさまっていた少年のペニスでしたが、少女ににじり寄られパンツに手を掛けられた時に、少年の意思には関係なく、情けなくもまた勃起してしまったのでした。


「大人のこれって……見るのは初めてだけど、それがこんなふうに大きくなるのって、……きっと、わたしのことが好きだからだよね。……そうだよね。」


 少年は顔を真っ赤にしながら、コクリと頷きました。少女も顔を真っ赤にしながら、その鎌首をもたげた少年のペニスをじっと見つめていました。


血管をピクピクと浮き出たせて屹立するその様は、優しくていつもほがらかな少年のイメージとは似ても似つかない、凶悪なエイリアンか何かの恐ろしい触手のように少女には見えました。


「しんちゃん、……ごめんね。」


(……え? な、なにが? )


 少年にはとっさに何が「ごめん」なのかの意味が分かりませんでしたが、少女はそう言うと、自分のスカートをめくり、スリップの裾を広げて少年のペニスにふわりと掛けました。


「ごめんね。……しんちゃんの、わたしの手でしてあげたいんだけど、……してあげたいけど、まだ……、ちょっと、こわいかな……。」


 少女は頬を赤らめ、少年のペニスの方向とはやや違う、斜め下に視線を落としてそう言いました。


どうやら、少女は手でペニスをこするという男子の自慰行為については聞いていて、それなりの知識があるようですが、初めて見るペニスのあまりのグロテスクさにびっくりしてしまい、自分のスリップをかぶせて、見えないように隠してしまったのです。


「これで……してもいいよね。」


 少年は思わずコクリと頷きました。でも、少女が行ったその行為は、いいもなにも、少年にとって逆効果以外の何物でもありません。大好きな少女が、現に今も着ているスリップの裾を自分のペニスにかぶせてくれた……。まさに少年にとっては願ったり叶ったり!


(理恵子が……理恵子が、自分からスリップを僕のものにかぶせて、今、理恵子の小さな細い指先が僕のペニスを握っている! )


 果たせるかな、興奮して喜びに震えた少年のペニスは、少女のスリップをまとい、更に更にギンギンに、より太く固く大きくなってしまいました。


それと分からぬ少女は、少年の前で股をやや開き加減にして少年へにじり寄って更に近付き、スリップでそのたぎる肉棒を包むように、右手で肉棒の根本を掴んだのでした。スリップでくるむがために少女が少年に更に密接してきます。それがまた少年を興奮させました。


(す、すごい、……かたい、……と言うのかな、……なんだろ、骨じゃないけど、……不思議……、男の子のこれが、……わたしの中に入るの?……入れるの?)


(り、理恵子……ち、近い……。いい匂いがして……、こ、このまま、抱きしめてぇ~! )


そんな少年の不届きな思いも知らず、少女は少年の目の前で、視線を下に落として、懸命に少年のものに奉仕をしています。


 純白のスリップにくるまれた少年のペニスは、亀頭の形そのままに、扁平な卵を斜めに置いたような形をスリップ生地に見事に転写していました。スリップの伸縮性のある柔らかいトリコット生地は、カリの部分まで正確にその形状を再現しているのです。


「これで……いいのかな? ……しんちゃん……どぉかな? 」


(いいのかも何も……り、理恵子まであと数センチ……しかも、スリップでぼくのをしごいてくれて……ど、どうするよ! )


 少女は、ぎこちない手つきで肉棒の竿を上下に動かします。しゅるしゅるする滑らかなスリップが、その少女の手の動きをうまくサポートして、動きをよりスムーズにしてくれていました。


 しかし、スムーズなのはそれのお陰だけではないかもしれません。スリップにくるまれている状態で、少年のモノの先端の、縦に裂けた口から、何かがジトジトしみ出てきてスリップを濡らし始めています。少女は顔を近づけて匂いを嗅ぐような素振りを見せました。


(あれ?……おしっこじゃないみたい。……へぇ、男の子も気持ちよくなると濡れるのかな? しんちゃん、あたしで気持ちよくなってくれたの? )


 少女は男の子の身体の不思議さに驚くと共に、ちょっと嬉しくなったような気持ちになりました。そして、少年にもっともっと気持ちよくなってほしいと思うようになりました。もちろん、その現象が示す通り、少年の快感もより一層、高まっているのでした。


「どお? しんちゃん? 」


「う、うん、……理恵子の手のひらのぬくもりだけで、……ぼく、とても……、気持ちいい……。」


 そのままでも、少年は逝ってしまいそうでしたが、更に、少女は突然、前屈みになりました。そして、少年のそれに顔を近づけます。


(理恵子、なんて身体が柔らかい! ……て、そこじゃない……な、なにをする? )


 少女は身体の柔らかさを誇示するでもなく、少年が恍惚としている間に、少年が遮ることも叶わぬ素早さで、スリップにおおわれた少年の亀頭にキスをしてきました。


「なんだか、こうしていると、可愛いね、これ。」


「え! ……そんな、恥ずかしいし……ばっちいよ! 」


 すると、少年が「ううっ! 」と唸るくらいに少女が肉棒を握る手を強め、少年に顔を向けて言いました。


「しんちゃんもやった! ……しんちゃんも、わたしにやったもん! ……わたしだって恥ずかしかったのに。」


 それは少年が、少女のお願いを守らず、パンストをめくりパンティから直接に少女の恥ずかしい部分に濃厚にペッティングをしたことを指していることは、少年にも分かりました。


 それはもはや愛撫を通り越していました。まさにクンニリングスです。だから、少女の抗議に対して少年はぐうの音も出ません。


「ぼ、ぼくは、……理恵子のことが大好きだから……、だから……。だから、汚いとかじゃなくて……、だから、やったわけで……。」


 しどろもどろの少年の答えは、少女にはなんの歯止めにもなりません。


「わたしだって、しんちゃんが大好き! ……だから、平気……ううん、違う……しんちゃんに、わたしが、してあげたいの。」


 そう言うと、少女は再び少年のペニスに顔を近付け、おもむろにそのペニスを口一杯に頬張りました。スリップにくるまれた状態のそのペニスを。


少年は、その官能の衝撃に、体に電撃が走ったようにびくんとなってのけぞり、天を仰ぎました。


「ああ! あああっ! 」


 少女はスリップの裾で肉棒をしごきながら、少年のペニスをなめ回したのでした。


(大好きなしんちゃんのだもん! ……わたしにだって出来る! 唾液、いっぱい出して、ガリガリくんやホームランバーを舐めるみたいにすればいいって、友達から聞いたもん! )


(じゅぶ……じゅる……じゅぽっ……チュバ……。)


 最初はスリップに包まれていた亀頭でしたが、次第にかがむ少女の姿勢にスリップが引きずられて、しまいにはスリップの本当に端の裾だけで肉棒をこするだけとなり、いつしか少年の亀頭は少女の唇に直接、なぶられてしまいました。


(しゅこ、しゅこ、しゅこ、しゅこ……。)


(じゅるる、じゅる、チュバッ、チュバッ……。)


(しんちゃん、大好き!……大好き!……。)


「あぁぁぁ~! ……ううっ! ……あぁ~っ! 」


 少女が思ったほどには少年のおちんちんからアンモニア臭はしなかったこともあり、いつしか少女の舌使いは大胆になっていきました。少年の敏感な亀頭をべろりと舐め回し、カリの裏側にまで舌を這わせます。


(……わたし、どうしちゃったの? ……まだ、しんちゃんとキスもしてないのに、何でこんなことしてるの?)


 少女は、自分からやっていながら、自分のしている行為に、今更ながら疑問を持ちました。いえ、嫌だとか汚いとかという意味ではありません。キスという行為を夢見て、乞い焦がれる普通の十代の女子として、矛盾?のような気持ちがムクムクと湧き上がったのです。


(……そうだよ、全部、しんちゃんのせいよね。わたしがこんなにしんちゃんが好きなのに……キスもしてくれない臆病な、しんちゃんが悪いの……。くっそ~、しんいち~、覚悟しろ~! )


 少年の眼下の視界には、自分の股間に顔を伏せている濃紺のベストの後ろ姿と、そこから少年の体に伸びている真っ白な長袖ブラウスの二本の腕が見えています。更に、その下には濃紺のプリーツスカートが綺麗に円形を描いて広がっています。


 その姿を見ながら、大好きな少女にフェラチオされているという非日常的な今の現実が、少年には一層の興奮を誘われるものなのでした。


「だめだよ、理恵子、もう我慢できない、出ちゃうよ~! 」


「我慢しないで、いっぱい出して良いよ。……わたしの口の中にいっぱい出して。……しんちゃんのものが、……欲しい。わたしにちょうだい。」


「うっ……だ、だめ……もう……で、でる……。」


(ずびゅびゅびゅびゅ! ……どぴゅっ! ……ぴゅっ!)


 すごい勢いで、少年のザーメンが、三回に分けて少女の口をめがけて、立て続けに吐き出されました。


「う! うう! けほっ! 」


 初めて経験するあまりの勢いに少女は驚き、ついむせってしまいました。

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