五発/ワンクリップ
人を殺せる。
その殺した人と言うのは誰かの子だ。
それなら相手が自分の子供だと言うのは殺さない理由にはならない。
成程、道理だ。
更に言ってしまえば、あの状況は非常に都合が良かった。
それなり程度に人を救い、それなり程度に人に恨まれていたお父さん。
そんな彼の子供である僕等は偶に厄介事の巻き込まれもした。
だが、あの時から一気に厄介事に巻き込まれることは減った。
当たり前だ。
自分の子供に手を出した奴は、例え
そんな男相手に人質を取る意味は薄い。助かる為に、交渉の為に、復讐の為に用意した人質。その価値が自分達とは大きく違うのだから、そんなモノを取る意味はない。
こうしてお父さんの子供である僕等はお父さんの保護が無いことを知らしめたことにより、結果としてそれまで以上に守られることになった。
一人の命で、五人の命。多くを守って見せたと言えば聞こえがいいし、恐らくあの場で次兄が生き残った場合、後でもっと無残に殺される可能性が高かった。仕事を、世界を、戦場を、どこかで舐めている者の末路なんてそんなものだ。
だから納得がいかなくとも、僕はお父さんを責める気はない。親子の情を作戦に組み込むのが悪い。僕を人質に取ったのが悪い。そう言うことだ。
それでも。
それでもあの目を思い出す。
実の子供の頭を撃ち抜いて尚、感情の揺らぎが無いあの目を――。
さて。
一晩考えてみたら、そんなあたまおかしい奴と敵対するのは馬鹿らしいな、となった。そんな訳で――
「違約金は自分で払いますので……」
一通りお母さんと姉さん立と別れの挨拶をし終えた僕が最後に向き直ったのはお父さんだ。彼に、なのでやっぱ敵対するのは止めますとお腹を見せての降伏ポーズを一つ。
「……そうか」
「はい。あぁ、でも取り敢えずアイリのムカデの受け取りに行かないといけないので、そこは……」
「分かった。傭兵と言う職業を選んだ君に言うのもおかしな話だが、気を付けるんだぞ?」
「えぇ」
では、と頭を下げて、では、と頭を下げられる。
そうして僕は実家を後にしたのだった。
グラス重工と言う会社がある。
職人組合に属する会社であり、街の名前がついていることから分かる通り、我が街の主要会社である。だが街の成り立ちが成り立ちなので、グラスで強いのは傭兵業。そんな訳で、小さな……とは言わないが、大きくはない会社だ。
それでもそこの主力商品はそこそこの人気があり、求める人がたくさんいた。
ハッピーシリーズ。そう呼ばれるムカデだ。
特に、トリガーハッピー。射手に寄り添うことを目的としたこのムカデが非情に人気が高い。
……まぁ、例によってお父さんが愛用していたからだ。
「……」
偉大な親も考えもの。
グラスと言う街は何処に行っても親の匂いがする街だった。
「はい、これで一応、全パーツですけど……どうですか? 動けます?」
「……」
ムカデの着脱を手伝ってくれていた茶色いくせ毛の少女の言葉に、無言で手を開いて、閉じて、グパグパ。二回目あたりで僕の肉体と外側のズレが潰される。
「問題無く」
「そうですか、では調整に入らせて貰いますね!」
折角実家に戻ったのだから、生体外骨格を持ち出すと言うのも考えたが、金だけはあるショウリがオーダーメイドで僕のモノも用意したと言うので、そちらへ。
少し視線を外せば、同じくオーダーメイドのムカデを纏ったアイリが見えた。僕のモノとカラーリングが違う。僕が暗い藍色であるのに対し、アイリのムカデは白だ。
それでも何処か犬を連想させる頭部装甲などが共通している。
最近、グラス重工は新技術を造り出した。それは遠隔通信が死んだこの世界において二点間のみだが遠距離通信を行えるようにする技術だ。
テストとしてこのムカデにはソレが積まれている。
アイリが纏うトリガーハッピー・オルトロスモデル・イウス。
僕が纏うブレードハッピー・オルトロスモデル・ラエブス。
「……」
僕は男の子なので、試験機と言う響きにとてもときめいたことを記しておこうと思う。
イウスを纏ったアイリは既に調整を終えており、搭載されている補助脳に対して自分の癖を覚えさせる様に伍式を構えて的を撃っていた。
僕のラエブスもそろそろ調整が終わりそうだ。折角全身で用意してくれたモノに対し、左腕と両足をオミットして貰うと言うトゥースならではの改造を施してあるのが特徴だ。代金はショウリが既に払っているので余計な罪を犯さなくて良いと言うのが非常に有り難い。
「折角造って頂いたのに、腕と足が使えなくて申し訳ありません」
「あ、いえいえ! オルトロスモデルの一番の売りは頭部装甲の方なので、それは構いませんよ!」
「そう言って頂けると、助かります」
――さて。
と口の中で言葉を転がし、頭部装甲の中にマップを広げる。アイリのモノズ、アル、そしてP達。全てが予定通りの位置にいることを確認。合わせてここに来る前にマークしておいた見張りの位置もマップにマーク。【潜伏】を持った卯月を動かし、予定の道の確認を進める。
「この通信の基本システムを造ったのは貴女だとか。優秀なのですね、ハイジさん」
「いやいや、私なんてまだまだですよ」
言いながらも、嬉しそうに茶髪の少女――ハイジさん。
幼い頃にここ、グラス重工にやって来て技術を叩き込まれた彼女は若くして優秀な研究者だった。そうで無ければ、このご時世に二点間という限定的な状況とは言え、長距離無線通信を開発できるはずがない。それもムカデに搭載できる規模で、だ。
「これだけ優秀なのであれば、きっと親御さんも喜んでいるんでしょうね……」
「あー……いえ、ウチの親はそう言うの無いですね」
「? そうなのですか。おかしいですね……」
街同士の通信を可能とするには未だ距離が足りない。
それでも踏み出された一歩は人類にとっては非常に大きな一歩だろう。
何度も言う。
彼女は優秀な研究者だ。
小さくは無いが、大きくもないグラス重工と言う会社に居るには
「お母さんは貴女に会いたがって居ましたよ?」
「―――――――――――!」
スタンガン。突きつけ、宛がい、意識を奪う。
そうして力の抜けた身体を肩に担ぐ。
「……」
溜息が出る。少し嫌な気分になる。
優秀過ぎる彼女と、彼女の造ったシステムを欲しがっている会社がある。
彼等的に平和な引き抜きが失敗してしまえば、法が息をしていないこの時代、次の一手は暴力だ。
企業戦争案件。侵略を受け、負けかけていて尚、利益の為に争うことを止めない人の業が生み出すソレが
時間との勝負だ。
僕がハイジさんを担ぐと同時に開始された逃亡戦。戦争というのは準備の段階が一番大切なので、その点、不意を付けた僕等に圧倒的なアドバンテージがあった。
グラス重工内の警備システムを一斉にダウン。騒ぐ見張りにデマを流し、或いは意識を奪い、外側に正確な情報が出るまでの時間を稼ぐ。
勿論、馬鹿正直に門から出る様な真似もしない。
予め外側で待機していたP達を使い、壁を越え、掘りを越えて抜け出す。外敵に備えることの方がどうしたって重要である以上、内から外への対策はどうしたって脆い部分が出来てしまう。壁から伸びるロープを伝い、抜け出した。
「……」
ここまで来て、漸く作戦工程の五割程だと言うのが中々に厳しい。
だが残念。
「――」
街から少し離れた所で僕の携帯端末が震えた。
来るのは分かって居た。来てくれないと困る位だった。それでももう少し時間が欲しかった。
サイドカーに乗った白いムカデ、アイリのイウスを見ながら、通話を開始。
『……仕事は受けないことにした。そう聞いたと思うのですが?』
電波の向こうに居るのは予想通り、お父さんだった。「……」。答えを探す数瞬の間にマップを確認する。街から電波が届く距離であることから分かる通り、大して逃げられていない。射線を切れる岩場まで逃げておきたかったと言うのが正直な所だが、出来なかったことを嘆いても仕方がないし、元よりそこまで上手く行くとは思っていない。
何個か並列で奔らせて置いたプランの中で、一番楽だったモノが使えなくなった。それだけだ。
「気が変わったんですよ」
しれっ、と言いながら街を、グラスを、その壁を見る。こちらを狙うスコープの反射光。それを探す様に壁の上を視線でなぞるが、生憎と見あたらな――あぁ、居たな。
壁の上と地面の上。高低差に加えて吹く風。これらの要素が僕の用意した見えない障害物だ。相手が並の狙撃手ならばそれなり程度に機能してくれるだろう。まぁ、一流相手では不安だが無いよりは良いはずだ。
兎も角。
お父さんの位置を確認し、P達とアイリのモノズを動かす。
相手から撃てる位置へ。
相手を撃てる位置へ。
『そうですか。……反抗期ですか?』
「そうかもしれませんね。信頼を裏切り、大変申し訳ないと思っていますよ」
本当だ。思っているだけだが。
『……何だ。素直じゃないか』
「お母さんの教育が良かったので」
何時来る? 何時撃ってくる? その瞬間を待つ様にバイクから降りて、盾を手に取る。じ、と手の平に汗が滲む。毛穴から噴き出す汗の音を聞いた様な錯覚。
鋭く/鋭く/鋭く
聞け/聞け/聞け
極限領域のコンセントレイト。
カードを切るタイミングを間違えない為に聴覚の鋭度を上げていく。削る様なイメージ。きりり、と円柱に刃が食い込み、削って、尖らせていく。
『成程。もしかしてだが……僕に対し申し訳なく思って居たりするのか?』
「勿論です」
思うだけですが。何もしませんが。行動は変えませんが。
『そうか』
「そうです」
『それなら良いニュースだ。気にするな。君は、お前は、貴方は、何も気にする必要はないぞ、ナナシ』
何故ならば――
『こちらこそ申し訳ないのだが……実は僕は最初から君の言葉を
言葉尻に合わせられる銃声。
ただし聞こえて来たのは見上げる壁の先からでは無く――
「!」
何故か動けた。何故か聞こえる前に動けていた。だからこの結果は単なるマグレだ。足の裏が砂を削り、半回転。殴りつける様にして大楯を先程まで後頭部が在った空間と、殺気の先を繋いだ線に割り込ませる。
衝撃、重く。
それでもその一撃に盾が跳ね上がるのを耐えて、楯を地面に落し、腰を落とす。
銃声が聞こえて来たのは背後。僕が取り敢えずの目標としていた岩場。まさか、という思い。それを肯定する様にレンズが一つ煌めく。
先回りされていた。障害物の無い場所で狙撃手と向かい合うと言う最悪な状況になった。いや、それは良い。良くないけど。取り敢えずは良い。高低差で誤魔化すことが出来なくなったと言う予想よりも悪い状況だが、それも良い。それよりも――
殺す気で撃たれた。防がなければ死んでいた。ソレが出来ると言うことを理解していた。そのはずだった。覚悟をしていたはずだった。それでも。それでも実際にこうして撃たれると――
「――、――」
汗が噴き出す。心臓が早鐘を打つ。呼吸が荒れて、思考もブレる。
手が。盾を持たない左手が、何かを求める様に虚空を泳ぐ。何故か首元に伸びた。そこにはネックレスが在った。それは骨のネックレスだった。アイリがくれた、アイリの背骨だった。
触れる。甲殻に覆われた僕の左手が。握る。甲殻が軋む程に強く。
それで思考を切り替える。撃たれた。不意を突かれた。伏せていたカードの何枚かが無駄になった。それでもあっちにも肉親の情があることが分かった。
「……実の息子相手で、コレですか?」
『実の息子よりも街だよ、ナナシ。君は一人だが、街には多くの人が居る。それに君が攫ったのは子供だ。親に捨てられ、この街で育った子供だ。それを見逃すことは僕には出来ない』
「成程。分かってはいたが、言葉にされると僕は完全無欠の悪役ですね」
『それは違う。ナナシ。僕等は傭兵だ。自分の中の正義を持って居ても、仕事内容に正義や悪を求めるのは止めておけ』
「……覚えておきます」
言いながらも思考を奔らせる。
お父さんは無言で僕を撃たなかった。
真っ先に僕から撃った。
それは最善手では無く、普通ならば選ぶはずの無い手だ。
先ずは僕から。それはせめてもの親の情けなのだろう。
それなら。それならば。僕から、と言うのならば、僕が死ななければ良い。
『一応、言っておこう。違約金が払えないと言うのなら、僕が払ってやるが……』
「いや良いです。お父さ――トウジ」
右手で盾を構えたまま、左手で端末を弄り回し、次の指示を出し、その為の時間を稼ぐように一歩を踏む。そうしてから――
「僕はどうやら
『そうですか。それなら、これも一応。殺す気はない。君が、僕相手に甘えを持って居ないことは分かった。だから、まぁ、合格だ。だから……変に抵抗しなければ怪我で終わらせてやる』
「成程。それならばこちらからも」
『……』
「変に抵抗しなければ怪我で済ませて
年頃の男の子らしく父親に反発してみた。
僕がそうしている間に、サイドカーに乗っていたイウスは既に降りて伍式の先を岩場に向けていた。
背後。先程まで見上げていた壁の上のスコープ。アレをただのダミーと切り捨てる訳には行かない。恐らくはモノズ。巳号、卯号からなる狙撃分隊だろう。トウジ程の腕は無い。だがこちらの狙撃分隊である如月、卯月よりは上だ。あそこからでも当てる腕はある。
「P、後方警戒。建材を使い切って構わないので、壁を」
「壁の完成後は壁と車両を盾にポイントの確保とフォローを優先」
「オフェンスは僕等がやる」
「マサリ、イチノジョウで索敵。相手のモノズの位置を探ってくれ」
「水無月、文月、葉月、A2。マサリ達の護衛に」
返される『了解』という声と“了解”というメッセージ。「……」。聞いて、一息。それを待たずに次の銃声。それに合わせる様にラエブスの頭部装甲に映したマップに赤の光点が揺らぐ。
「――ッ!」
動いた。それを確認しながら――二発目。イウスを狙って撃たれた弾丸を盾で弾く。対セガ良かった。バランスを崩すことなく堪え切れた。
浮かんだ赤の敵影。二。恐らくは二小隊。トウジの誇る猟犬部隊、A小隊だろう。そう判断。大きく左右に広がっていたのは網を張っていた名残であり、僕等がトウジの予想通りの動きを取った今は挟み撃ちと言う形を造っていた。「……」。ぎ、と歯を食いしばる。前後に加えて左右。位置取りは完全に上を行かれた。行かれた? いや、まだだ。僕等と言う大部隊で見れば草だが、小隊単位ではそうではない。
左右一番外側の部隊は三方向から攻められる形になるが、他はそうではない。マップを見る。トウジから視線を切る恐怖に蓋をして頭を振る。
空。
空から、地上を見る。そんなイメージ。駒の動きを見る相手の狙いを想像する。「背後を!」。傍らの狙撃手にそう投げかける。高低差に、風。こちらが用意したはずの障害物。本来なら数を撃つことでどうにか突破する予定だったそれに単騎で向かって貰う。当たらなくても良い、プレッシャーを掛けられればそれで良い。
大きく動いてはいけない。最も警戒すべきは辰号による砲撃だ。ハイジさんが何処にいるか分からない内は、大丈夫。動いてバレル方が拙い。だからポイントを抑えての時間稼ぎが最適解。稼いだ時間で僕とアイリが仕事をすればいい。
僕の出した指示に従い、白い犬が僕に背を向け、銃口を空に向ける。
そこを狙って――三発目。
「ッ、の!」
防ぐ。防いだ。それでも――
冗談だろ? そう言いたくなった。言わなかった。衝撃、重く、強く、じん、と響く。
盾の縁を狙われた。持ち手から遠い場所。生み出されたモーメントが僕の体勢を崩す。
良い腕だ。だが知っている。この程度、出来て当然だと知っている。だから。だから驚いたのは、別のこと。
弾丸が変わっていた。今の一発はそれを見せる為の一発だ。徹甲焼夷弾。弾いた弾丸が僕の大楯の上に赤を躍らせる。
――次、四発目。
来るのが分かって居る。どこに来るのかが。来るのが分かって居る。何が狙いかも。
衝撃に踊る身体を制御。地面を削る様にサイドステップ。
砂塵躍らせ、僕は跳ぶ。
守ったのはバイク。ガソリンを燃料とする僕の愛機。
本当に、後悔をした。馬鹿だと思った。問題無かったからそのままにしていたそのツケを払わされた結果だ。これは完全に予想外。
僕は大きく動き、守るべき狙撃手をトウジの射線に晒すことになった。
そこに、五発目。
そして、そこが――好機。
「
叫ぶ。味方のみの通信に乗せて。
告げる。名銃であるB型伍式狙撃銃が喰える弾丸の最後の一が放たれたことを。
僕の声にイウスが動く。予期していた。予定とは大きく異なる状況だ。それでも彼は予定通りの行動を取れば良い。何故なら元より五発目は
振り返った彼が咄嗟に顔を庇う様に眼前で腕を交差する。
掠める様に弾丸が奔る。
勢いは殺した。だから頭部装甲は抜かれなかった。それでも衝撃がイウスの頭部装甲を吹き飛ばす。出て来たのは――男の顔。僕の部下である人間の男。ケリー。腕で止めるはずの弾丸に頭部装甲を吹き飛ばされた彼の口元は恐怖で引く付いていた。泣きそうだ。良い年した髭もじゃの癖に。だが彼は仕事をした。とてもいい仕事だ。
五発目。最後の一発。ソレをトウジは撃った。
彼もスコープ越しに影武者だと気が付いただろう。だが遅い。既に一手遅い。
スコープの中の世界に狙撃手は自分を置く。狭い世界だ。どうしたって視界は狭まる。その状況で
銃声が響く。
それはたったの一発だ。それはPに守られたアイリが放った弾丸だ。
それは造り出されたこの瞬間の為だけにある弾丸だ。
それはトウジを殺す弾丸――はずだった弾丸だ。
「……え?」
外れた。大きく、大きく、的外れ。
慌てた様子でアイリが次を撃つ。次を撃つ。次を撃つ。次を撃つ。撃ち切った。
終わるはずだった戦場は終わらない。
命に届かずとも、倒れるはずだった男は倒れない。
『言っただろ? 僕にだって心はある』
声が聞こえてきた。トウジの声だ。
『だから僕が君に――君達に銃口を向けるのはどうしようもない時、言葉では届かないことを教える為だ』
例えば、戦場を甘く見るとどうなるかを。
『まぁ、だがその前に褒めておくよ、ナナシ。良い手だ。僕に届きうる彼女を囮に、仕留めさせた上での一撃。どうしたって狭くなる狙撃手の視界を使った良い手だ。本当に、そう思うよ』
例えば、家族と言えど、家族に手を出すとどうなるのかを。
『だが僕は最初から彼女を見て居なかった。優秀な狙撃手である彼女を、僕が伍式を手渡した彼女を、だ。何故だか分かるか?』
そして、今回は――
『彼女は人を撃てないよ、ナナシ』
あとがき
実はアイリは誰も撃ち殺してないんだよ?
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